エロゲーの難しさを再認識しました
初ASa Project作品。主観による感想を箇条書きにしています。
魅力的なキャラクターかつ掛け合いが面白く、共通ルートは他ゲームと比べても群を抜いて面白く、楽しんで行うことが出来ました。個別ルートはひより→理兎→絢花→杏の順番に行いましたが、ひよりルートが面白さのピークで以降は集中力が続かず、進めてはやめ、時には別ゲームに逃げを繰り返しクリアまでかなりの時間を要してしまいました。
原因は笑いやノリに慣れてしまった事。シナリオには緩急もなく平坦で共通ルートの地続きのようなものが続き、慣れてしまうと退屈そのもので集中力が続かずかなり苦行でした。ひよりルートはみよりさんのパワーが強すぎ、ひよりのギャップも良く楽しめましたが、その後の理兎ルートでは主人公が2重人格かというくらいに人が変わりシナリオが平坦なのも相まってなにも楽しめませんでした。またギャグの内容にも幅がなくゲームを進めても新しい笑いがないことも進めていく楽しさを見出せず、共通からゲーム終了まで同じノリがずっと続くので20時間以上続くプレイの中慣れてしまうのは当然の結果。これが日常系のアニメだったならば楽しめたと思いますが、ノベルゲーというジャンルにおいては退屈な時間が多く飽きてしまう。
元々ノベルゲーという楽しむことそのものに相性があるジャンルにおいて全編通して起伏がないことはかなり苦しく、キャラクターの魅力が良くても集中力が継続しなければ面白さに繋がらず、ノベルゲー初心者には特におススメし辛い作品だと感じました。シナリオの起伏が少ないゲームでもそのゲームがもつ特有の雰囲気を好きになれば集中力が継続するのですが、笑いという点において笑わせ方の質が共通から変化しなかった点から慣れになり、ひよりルート後は笑うということはありませんでした。ギャグの幅がもっと広かったら評価も大きく変わっていました。
キャラゲーの視線で見ても、共通ルートで各ヒロインへの個別部分が非常に少なく、主人公側がヒロインへ惹かれる描写もないので最も起伏が生まれる告白シーンもなぜ?が先行し、ゲーム内においてキュンとなるシーンが全くなかった。ヒロインへなびいていない主人公が個別に入ってどう惹かれていくのかと思いましたが、個別突入=恋人だったので1番楽しみたかった部分だっただけにガッカリしました。
総評ですが、設定やキャラクターは非常によく、わかりやすい世界観から始めは面白いが集中力の継続しにくいノベルゲーというジャンルにおいては起伏がないため継続しにくく、ギャグの幅が狭いため固有の面白さを発揮しきれなかった。もう1作ASa Projectをやってみて面白さを感じなかったら、自身とASa Projectの相性が悪いと思って諦めます。