とても短いですが、二人の胸の内を覗き改めて関係を再確認する内容に感慨深いものがありました。 素朴な雰囲気も好みに合っていて、別にヒロイン不機嫌でもないよねって点を除けば好きな作品だと思います。
女装趣味の主人公と、再婚により義理の姉になったヒロインが関係を持つことをきっかけに自身を見つめ直すちょっと真面目な内容を描いた作品でした。
「ゴシックロリータは、私にとってはそのための鎧だった。」
成長するに伴い、様々なものが見えてくるように自分自身を知り、そして他者を知る。
そうして胸の中で色んな感情が軋めき、コンプレックスという形で蠢いている鬱な様子や、お互いの距離が縮まり良い意味で鬱な部分を受け入れ開き直ったような清々しさというものが自然な流れで表現されていたと思います。
個人的にこういう方向のモノと思っていなかったので少し驚いてますが、これまた良い意味で裏切ってくれました^^