小鬼しゃべれんのかよwww
このシリーズの中では今のところ一番です。
とにかくキャラクターの良さが光る作品でした。
魔物なので見た目にインパクトがありますが、それ以上に性格の面でヒロイン一人一人がとても個性に溢れていてプレイしていて飽きが来ませんでした。単に萌え要素をテンプレのように取り入れてるのではなく「こういうキャラクターはこの作品だけ」というような他の作品では見れないキャラクター性があると思いました。(単に似たようなキャラがいる作品をやれていないだけかもしれませんが)
また、それぞれの個性が強い作品だとどうしてもキャラクター同士の関係というよりかはそのキャラクターにスポットを当て、進めていくうちにだんだん周りを排除して他とのやりとりや関係が雑になってしまうものが多い印象があるのですがこの作品はそんなことはなく、住人が4人しかいないという隔離された環境のおかげで個別√に入って話の焦点がヒロインにがあてられても終始"4人で"という状況で、他ヒロインの√に入ってもそれぞれの魅力を十分に引き出されております。
その点で個性の強いキャラクターしかいないのに上手く作らてる理由として、話自体が短いのもありますが、アラーニェ、ルピュア、スィークの3人で均衡がとれている事が大きいと思いました。"ジャンケン"でいうグーとパーとチョキのように違いが謙虚に見られるくせに各々がいないと成り立たない関係と似たようなものを3人のやりとりから感じて、序盤にそのイメージを強く植え付けられたので各ルートの後半になって、序盤のようなテンションを持って来られても4人のやりとりが楽しいので不快感はなかったです。シリアスな展開もありましたが全体を通してみれば序盤から終わりまで一貫したノリでプレイしていたと思います(笑)
第一印象だとアラーニェが一番好印象だったのですが、終わってみると3人甲乙つけがたいですww
シナリオ面から見るとクライマックスが少しあっさりしていたかなあと思います。「魔物と人間が戦争をしている」という設定があり、√によってそこから問題が生じるのは楽園の傍に潜む暗い影的な役割で展開がガラッと変わる良いポイントだと思ったんですが、尺が短いだけにわりと簡単に済んじゃって消化不良ではないですが物足りなさは感じました。あと、主人公が恋人になった矢先に起きた違和感、ふつーに病気かと勘違いしたわwww
√だとスィークちゃんの√が意外な展開で且つ終わり方もちょっと寂しいけど和む形で3人の中で一番良かったです。
物足りない面以上に良い面が多く楽しめる作品だったと思います。