人間的クズ主人公のシリアスメインの話だったが、シナリオも粗が多く、個別のラストもすっきりしないものが多かった。 しかし、てぃーぐるの伝統からか、日常は早乙女と瑠璃子、そして主人公の三人の掛け合いが非常に楽しめた。 トゥルーと思われる葉子ルートの最後も超展開ではあったが、個人的には好みの終わり方で満足。
まず主人公であるが、犯罪者、自信過剰、金持ち(それほどでない)を笠に着る、などあまり一般的に好きになれない性格をし
ているが、目的を持って権力者に向かっていく度胸だけは好感が持てた。
日常については早乙女、瑠璃子、主人公そして時にはウルフが加わり、面白おかしく描かれており、やはりてぃーぐるの日常
については安定感があった。
メインのシナリオであるが、共通についてはシリアスも含めかなり展開が気になったが、朱莉、瑠璃子については、シリアス
いらなかったんじゃないかと思うくらいにラストが投げっぱなしであり、もやもや感が残った。特に朱莉ルートでは葉子に恋愛
関係を認めさせる時など、これ以上ないクズっぷりであり、さすがにおいおいｗと思ってしまった。
楓、葉子ルートについては、やはり告白する前の性格もあり、付き合ってからの可愛さは他のふたり以上のものだった。イチ
ャイチャシーンで一番良かったシーンは楓の学校でのもので、ああいうやりとりは王道ではあるが強いと感じた。
事実上トゥルーと思われる葉子ルートであるが、やはりラストは超展開と思わざるをえないが、ディストピアから成り上がっ
てきた主人公が同胞である葉子の父親に救われ、身分階級のTOPにいくという終わり方は、やはり面白いなと。