ミステリーっぽいが、基本的に特定ヒロイン√以外はあくまでも恋愛ギャルゲー。真相はなかなか面白かった。
このゲームでは黄泉人と呼ばれる100年に一度よみがえる死者がいる、という言い伝えのある町が舞台となり、主人公はそういったものを含めた民間伝承を調べるミス研に所属することとなる転校生となります。
とある理由から生きる理由が乏しい主人公がヒロインたちと触れ合って生きる活力を戻す話です。
【システム面】
ADVなのに、セーブが任意でできないのがつらい。
基本的に話の節目、おもに日付が変わるときしかセーブできないです。
これは選択肢でセーブしたい自分としては、かなり痛かったです。
あと基本的にMAP選択で会いたい人に会うタイプですが、最初は表示されません。
一度会うと、2週目からはあったことある人はわかるようになってます。
ただこれが曲者で、一部ヒロインはキャラがMAPに表示されていない部分でのイベントを発生しないと、クリアできない仕様です。
上記の2つはプレイするうえで、つらかったですね。
あとおまけモードにあるアルバムモードに登録されないCGがあるのも気になりました。
【ストーリー面】
このゲームは1週目は必ずBADエンドになる仕様です。
2週目から本編に入ることができます。
「沙也」
町を締める立ち位置にいる神代家の一員である沙也の出生関連の話となります。
100年前に黄泉人を倒した立ち位置にいる家柄ですが、あまりその辺は絡んできません。
この子の出生関連の話は別のヒロインの話にかかわってきます。
ちなみに答え合わせとしては出てこないですが、普通にプレイしてたら、そのヒロイン√(山田花子√)と合わせて理解できると思います。
「舞美」
パッケージヒロインの一人であり、おそらくMAP制覇が一定以上終わらないと攻略できないヒロイン。
私はもう一人クリアできそうなヒロインが上記のシステム面の関連でクリアできず、そのうち舞美が攻略できるようになって、先に攻略しました。
ちなににストーリー面はプレイしていると気になってくる名前しか出てこないとあるキャラのネタバレがわかる、という話です。
ただパッケージヒロインではありますが、本作の真相にかかわる立ち位置ではないです。
キャラクターとしては、とてもいいので、従妹としての立ち位置が一番あってたかも。
「花子」
まあキャラ紹介みたらバレバレですが、偽名(笑)ヒロインです。
彼女は沙也ストーリーの裏話みたいなものです。
黄泉人伝承を軸としたワールドエンドという映画に並々ならぬ情熱を持ってます。
その理由は本編の黄泉人とかかわっているわけではないですが、むしろこの理由がわかると、彼女のキャラクター性を深める感じですし、この子のマネージャーを見る目も変わってきます。
「雪乃」
上記3人をクリア後にプレイできる√になります。
上記3人のヒロイン√ラストに登場するある不審者と序章で語られた殺人事件の犯人が分かります。
ミステリー要素が多く、楽しめたルートです。
「未海」
4人クリア後に攻略できるメインヒロイン。
雪乃√で判明した犯人の犯行理由、そして黄泉人の正体が明らかになります。
正直黄泉人の正体は予想通りでしたけど、いい話だった思います。
そしてデレた未海の破壊力はかなりのものです。
序章とか見てると、もともと主人公は未海のことを(いい意味でも悪い意味でも)気にしまくりでしたので、ある意味しっくりくる感じでした。
「真相編」
未海ルート後にプレイできる未海ルートの続きの話。
主人公の秘密の話であり、もう一人の黄泉人の話です。
まさかと思う人物がもう一人の黄泉人であり、途中まで騙されてしまいました。
話の締め、主人公の締めとしては、申し分なかったと思います。
なお未海とイチャイチャする話ではないですが、抑えるべきポイントは抑えてましたので、個人的に満足しました。
真相編で終わりなのですが、最後の最後で続編作る気満々の引きがありました。
おそらく主人公は変わるのでしょうけど、発売されたらプレイしてみたいですね。
あと大きなネタバレ込み感想を書くので、少し改行します。
「大きなネタバレ感想」
どのヒロインも可愛いんですけど、エンド迎えた後にバッドなシーンが入ることが多いんですよね。
なぜかというのは設定上、黄泉人は夏の終わり迎えると、人を殺しだすので、黄泉人がわかってない未海以外のルートはそうなっても仕方ない、という。
そう考えると、前向きに終わってるのに、そういう未来、というのは物悲しいところがありました。
そこも狙いなんだとは思いますが・・・。
あと私はパッケージヒロインの未海が気になったので購入しましたが、同じパッケージヒロインの舞美狙いだとちょっと残念に思ったかもしれませんね。