ヒロイン分岐以外はほぼ一本道だけど、結構面白かった。
ミンクの20週年作品ということと内容が面白そうだったので、プレイしてみました。
ヒロインは奏、玲、真姫の3人であり、途中の共通的な攻略失敗ED以外はこの3人にグッドとバッドエンドがある形です。
悪魔裁判という人狼ゲームに似たシステムを作中で行い、悪魔を見つけるゲームであり、途中そのための選択が回数制限で選択できます。
ただここの選択はほとんどの場合は最終的なヒロイン攻略以外には意味がない、というのがとても惜しいです。
シナリオは面白いだけに、ここで選択によって色々な分岐が見れれば、なおさらよかったのですが。
それでもヒロイン以外のサブキャラもそのキャラの視点が途中であったり、とかなり感情移入できるようになってました。
シナリオですが、個人的な感覚だとこんな感じです。
真相の判明具合:奏 > 玲 > 真姫
面白具合 :玲 >= 真姫 > 奏
事件の真相としては奏EDだと最後の黒幕までが判明します。
玲ルートは黒幕関係が少しだけ明らかになりますが、最後のあるキャラとのやり取りは結構熱かったですし、共通ルートですが、玲と妙子の関係はかなりよかったです。
真姫のEDでは黒幕関係はほとんどわかりませんが、衝撃度合はトップかもしれません。
というか真相と主人公の過去の詳細がわかり盛り上がるはずの奏ルートが正直言って、一番イマイチでした。
理由としては、奏が(心的に)綺麗なままで最後まで終わってしまうからでしょう。
他のキャラはそれまでにも周りから攻められたり、感情的になったりと、ある意味人間らしさがでています。
そして黒幕もはっきりいって共感もてるタイプではない、というにも理由の一つでしょう。
奏も玲、真姫ルートでは心の歪みがでてくるので、黒幕までは判明しませんが、これらのルートのほうが面白かったですね。
それにしても、悪魔や黒幕が分かってから、今までのシナリオを思い出すと、各キャラの行動に納得感があったのはなかなかうまかったです。
これが20周年作品といわれると、システム的な面でもっと頑張れたとは思いますが、シナリオ自体はわるくなかったので、これからもがんばっていってほしいです。
でも今までの作品紹介的なものでCGを埋めるのはあまりよろしくいような(汗)