久々に満足できた作品です。
ゲームは途中の選択ルートで内容が少し変わってくるタイプのAVGです（選択肢もあるけど一部以外あまり意味はない）。
基本メイン2人ずつの2ルート（鋼・炎ルート）ですが、どちらもラスボスとそこに至る道が違うだけで、
片方のルートだけでは謎が解けない、とかそういうわけではないです。
攻略ヒロインはそれぞれのルートで2人ずつとどちらのルートでも攻略できる一組の6人（4人＆1組）です。
エロシーンは数は少ないですが、純愛エロと戦闘敗北時の陵辱エロです。
個人的には陵辱エロは心が折れるシーンがどれも含まれているので、結構がんばってると感じました。
あと同メーカー作品の「白銀のソレイユ」と「はるかぜにとまりぎを」とリンクしています。
「白銀」とは世界観のみを共有し、「はるとま」では一部キャラ出演や作品としてのリンク性を出してました
（やらなければ意味がわからないというレベルではなく、やっていれば更に楽しめる、というレベルです）。
戦闘シーンは描写のあるところもありますが、メイン戦闘はカードバトルですませてます。
よって、熱い戦闘シーンを期待している人ははずれかもしれません。
しかしカードバトルは読みとかが必要になってきますので、結構楽しめます。
ただデッキ関連でバグが多そう、というところとカード計算の方法が分かりにくい、というところがネックですが。
でも、この手のカードバトル付ゲームのときは、クリア後にフリーバトルはやらない私ですが、
今回に限ってやってましたので、そういう意味では出来がいいと思います。
あとカードバトルがクリアできない人用にバトルをキャンセルすることも可能ですし、
開始してすぐに降参することも可能なので、勝利・敗北シーンをすぐに見ることができます。
このあたりはポイントが高かったです。
以下からはシナリオネタバレを多く含んでます。
バレが嫌なひとは注意してください。
個人的には4月25日発売分のなかでは一番楽しめました。
それにしても主人公が女性化するゲームにおいて、ほとんどのシナリオで男に戻れない、という展開は珍しいかも。
魔法で一時的に戻れるのもあるけど、大抵は戻れる道を今後も探していこう、みたいな感じですからね。
まあシナリオ的にもとの体はとりもどせるような展開じゃないですけどね。
でも流は女キャラのほうが可愛いからいいか。
そういえば、トゥルーか何かで鋼炎ルートがあるかと思ってましたが、それはなかったですね。
タイトルが「鋼炎のソレイユ」でしたし、鋼・炎ルートがあったので、てっきりあるかと思ってましたが。
でも、上にも書きましたが、鋼・炎ルートでシナリオ的な謎はほぼ回収してましたから、必要はないといえばないですが。
トゥルーがないということで、ED全部を一通り見た限り、麟EDが正史EDっぽいですね。
全員無事に帰還、終章で唯一主役とメイン二人が外にとばされる展開、遥と六月の眠り場所などなどその他もろもろで優遇されてましたし。
というか、他のEDだと続編作りにくいだけですが。
他のEDだと一人で飛ばされるか、桜火と二人で飛ばされるかだし、桜火も最終的には「はるとま」世界に
いっちゃうから、他のキャラが出てこれなくなりますし。
まあ、麟は気にいってるんで、個人的にはOKですけど（笑）。
でも桜火EDだと、FDかなにかで「はるとま」の混合シナリオ作れそうだけど。
というか、ここまで色々な作品とリンクさせてきたし、次は本当にFDな気がしてきたな。
ちなみに個人的なお気に入りシーンは以下のとおりです。
・鋼ルートの「黒亀戦前の無限の語り」
・鋼ルートの「麟との再契約（誓い）」
・炎ルートの「麟と桜火の無貌神への止め」
・炎ルートの「終章前の音子の運命」
・各ルート最終戦での「ヘルムヴィーゲが面倒臭がりながら、雑魚一掃」
あとキャラでは攻略ヒロイン除くと
・三馬鹿
・スズキ
・無限
がよかったなー。
とくにスズキはキャラとして思った以上に深かったな。
このキャラクター性だとてっきり最後まで生き残るかと思ってたのに・・・。
まあ何はともあれここまで満足できたゲームは久しぶりですわ（シナリオ的に突っ込みどころもありましたが）。
ぜひとも次はFDを作ってほしいですねー。
各キャラとのラブラブ話もいいし、2年前の精霊反乱事件とかのシリアス話もいいし、それこそここまで世界観を
リンクさせたんだから、全キャラ総出演の話もいいし。
というわけで期待して待ちますか。