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gggrrrさんのDear My Abyssの長文感想

ユーザー
gggrrr
ゲーム
Dear My Abyss
ブランド
ベリアル
得点
100
参照数
1590

一言コメント

目から鱗が落ちた気分。これほどの完成度の物語はそうそうお目にかかれない。昴とルウ、2人の出会いと別れに心が軋みそうです。クトゥルフ神話の話とは思えないほどの哀しい愛の物語

長文感想

 素晴らしい。美しい。そして哀しい。

 哀しいからこそ美しく、美しいからこそ哀しい。そんな素晴らしい物語でした。

 寝食を忘れて没頭できる物語など、本当に久しぶりです。私もかれこれ10年間以上、商業同人それぞれのノベルゲームをプレイしてきましたが、私の心の琴線に触れた実に久しぶりのゲームでした。

 似た想いを抱いたのは「Narcissu」や「アズラエル」などの物語です。ああした話が好きな傾向にある私ですが、この話はあれらの「死生観」を主題とした話とはすこし異なりますね。これはあくまで私の主観ですが。

 この物語を読み、何が主題であったかを受け取るのは読み手次第ですが、私は「愛」であると思いました。

 他にも色々題となる要素はありますが、私は「愛」であると思います。


 タイトルの「Dier My Abyss」から彷彿されるように、この物語は「クトゥルフ神話」の要素を色濃く持っている、というより「クトゥルフ神話」そのものです。

主要人物からして

朝戸 昴=白痴の王アザトース また、昴はプレアデス星団(ハスターの領域)も意味する。

新倉 魅栖華(みすか)=ミスカトニック大学

蓮田 風美=風の旧支配者ハスター。

九頭 ルウ=夢の旧支配者クトゥルー

 クトゥルフといえば、悍ましい怪物、身の毛もよだつ邪神、狂気に侵された人間の凶行など、非常に暗く陰惨なイメージですが、この話にそうしたところはありません。

 全く無いと言えば嘘になるのですが、そんなことは瑣末に思えるほど、登場人物の心理描写が秀逸で、情景の、特に夢の世界の情景の抜き出しが素晴らしかったです。

 音楽も心地よいもので、決して自己主張せずに物語の一部を担う要素として機能してくれていました。

 このゲームには、人物の立ち絵はシルエットでしか表されず、背景は写真を加工したもので、音楽も(おそらく)フリー素材、当然声もありません。商業作品の美少女ゲームにある要素が全て無いと言っても過言ではありませんね。

 「絵買い」「声優買い」などという造語があるほど、原画や起用声優は大きな要素を占めています。背景の美麗さや、専門の音楽業者の音楽を売りにしている作品もあります。

 そうした要素がほぼ無いにも関わらず、これだけのものを作れる、作者の力量と才能、なによりも熱意は素晴らしいの一言。まさに圧巻で、彼もしくは彼女に敬意を持たずにはいられません。

 シナリオ構成、文章力、画像と音楽の組み合わせのセンス、最高峰のノベルゲームを作るのには、この3つがあれば可能なのだと、思い知らされました。

 むろん、他のゲームも良いところはたくさんあります。しかし、立ち絵があり、イベント画があり、声優が付くことが当たり前になっていた私の価値観に、大きな一撃を与えてくれた作品でした。というより、思い返させてくれた作品でしょうか。私がノベルゲームに惹かれたきっかけとなった作品も、同人ゲームで、写真加工と、単調な音楽、そして圧倒的なシナリオで構成された話だったのに、私は「Dera MY Abyss」に出会うまで、コストをかけなければ良い作品にはならない、などと思っている節があったようです。目から鱗ですね。

 これをきっかけに、埋もれている同人作品の発掘を試みようという意欲が出てきました。それほどの影響力をこの作品は持っています。


 この物語の結末は美しさと寂しさに彩られています。心に残る、心を打つ幕引きでしたが、だからこそ私はあの2人の少女が、離れることなく幸福に生きていく光景を願わずにはいられません。

 大いなるものよ、どうか2人に優しい再会を、ともに在れる未来を、という祈りを捧げずにはいられません。



 狂気と混沌の世界観を下地に作られた、透明で哀しく、そして優しい愛の物語。このレビューを読んでくださった方も、是非とも一度読んでみてください。絶対に損にはなりません。




















































 ここからはネタバレを含む内容となっていますので、「Dera MY Abyss」をプレイするつもりがある方は、読まれない方がよいです。ある程度の物語の内容を知っても楽しめる方は、その上でなおプレイしてみてください。




 キャラクター観


 この話の登場人物は、他の作品、特に商業作品とは異なり、「記号化」「属性化」されたキャラクターがいません。皆、生の人生を感じさせる者ばかりです。これは同人作品ならではの面があるとは思います。コストをかけて制作した以上、売上を出せねばならない商業作品は、やはり「客受け」する要素を前面に出していかなければならず、それが「作品」または「物語」としての完成度を損ねてしまうところがあります。

 しかし、この作品は同人作品。しかも制作に7年もの時間をかけています。頭に描いていた構想を、本当に作者自身が納得できるものに仕上げるのに、それほどの時間が必要だったのでしょう。7年もの歳月をかけて、1,080円でDL販売するのでは、まったく採算がとれません。しかし、そんな採算度外視の、言うなれば「作りたかったから作った」というべき精神があればこそ、「生きたキャラクター」の動く物語がつくることができています。


 この物語の主要登場人物は5人。それぞれを私の主観で、私の感性で受け取ったことを書いていこうと思います。


朝戸 昴

 主人公の一人。自分が嫌いな美しい少女。

 性格は卑屈で、内向的。常に自分と他人を比較し、惨めな自分に打ちひしがられる。自分が惨めだから他者を羨み、嫉み、憎むことで世界と繋がっている少女。臆病なくせに手を伸ばすことも出来ず、差し出された手を信じることもできない。
 
 一見すると欠点が多い少女です。ですが、物語を通じて彼女を見ていると、並の人間には無い輝きが彼女にあることが分かります。

 彼女は他人を嫉み、憎み、時には貶します。ですが、他者に害を与えることはありません。嫉むのも憎むのも、全ては心の内側で、そしてそんなことを考える自分を常に客観視し、自己嫌悪に浸る。

 彼女が外界と上手く付き合えないのは、全てはこの自己嫌悪から来ています。「自分なんかと付き合っても楽しくない」「自分はこの人を楽しませる要素を何一つ持っていない」という思いから、他者へ対する行動がすべて臆病になり、控えめになります。

 現実にも彼女のような言うなれば「一人ぼっち」「孤独」になる人は多いでしょう。そうした人たちは自分の趣味に没頭する、もしくは「あんな低俗な連中とは付き合えない」といった論理で武装するなどで、自分の居心地の良い環境を作ろうと、ある種の「逃避」を行います。そしてそれ自体は当然のことであり、悪いことでもありません。

 しかし、昴にはそれが出来ない。「低俗な連中とは違う」という論理武装も、ただの負け惜しみだとすぐさま自己嫌悪に浸り、趣味には走ることも、逃げただけだと自己嫌悪に浸り、そうしてどこにもいけない自分をまた嫌悪します。

 だというのに、彼女は「悪意」を持つことがなかった。自己を保つために、自己嫌悪に浸りながらも他者を嫉み、憎みながらも「悪意」を持つことがなかったこと、それが彼女の持つ尊い輝きです。

 それは、心の内面を映し出す「夢の世界」で明らかになります。

 どんな欲望も叶う夢の世界、多くのものは金銀財宝、順風満帆の人生、万能の自分、片思いの相手を思いのままに出来る、などの欲望を叶える世界において、彼女が望んだのは


 美しい自然、移りゆく四季、飢えることのない食糧と、暮らすことに不便のない小屋。


 ただそれだけでした。そしてそこには他者は存在しません。だからこそ他者を憎む醜い自分も存在しない。美しい自然だけがある世界では、最も嫌いな自分をみないでいられる。彼女が望んだのはそれだけでした。

 嫌いたくない、嫉みたくない、憎みたくない、だけど惨めな自分にはどうしようもないから、誰もいない世界こそが安寧。

 それが、朝戸 昴という少女。

 悪意が無く、他者を傷つけることを厭う、この上ない無欲な子。

 私はこの少女に共感するところがありました。彼女は友人といつまでも友人でいられるとは期待していません。それは低すぎる自己評価のなせる業ですが、最近私も似たような心境になっていたからです。
 
 買った本や作品に、はじめから期待しないこと。この頃期待していた作品が総じてハズレだったため、初めから期待値を下げることが習慣になっていました。昴も親しくなっても裏切られることが怖くて、というより自己評価が低すぎるがゆえに友人から見放されることを前提としているため、初めから友誼を深めようとしていません。



新倉 魅栖華

 主人公の一人。自分のことが好きな優しい少女

 この物語は同じ時系列を2人の視点で語られ、魅栖華はその一人で、一人目の視点です。この物語がクトゥルフ神話RPGであるならば、探索者と言えるポジションは彼女でしょう。

 実際、実に探索者らしい行動をとります。彼女の選択によっては、クトゥルフが召喚され世界が終わり、逆にハスターが召喚されやはり世界が終わります。

 そんな彼女ですが、彼女の内面が分かるのは6つのENDのうちの2つ目である「侵食」、または「ハイドラEND」というべきで、このENDだと魅栖華はハイドラによって見せられる幸福な夢に浸り続けて終わりを迎えます。

 彼女は明るく快活で、人付き合いが上手な「世渡りがうまい」人物です。友人も多く、義にも厚い、そして無自覚であろうけれど、そんな自分が大好きな少女です。

 彼女を破滅に追いやったのは「恋」でした。彼女には求めてやまない存在、どうしても自分のモノにしたい存在がありました、それが「朝戸 昴」です。
 魅栖華はその持ち前の性格から、友人を作れず孤独にあった昴を見捨てることができず、強引に友達になります。それは彼女の優しさと面倒見のよさから始まり、ある種の庇護者と被庇護者の関係であったのですが、そんな日々の中魅栖華は昴の笑顔を見ます。

 昴は容易に笑顔を見せることはありません。しかしだからこそ作り笑いでも愛想笑いでもない昴の笑顔には、昴自身が気づかない内面の輝きを放ちます。魅栖華はその笑顔に心を奪われました。そして、昴を自分のものにしたいという欲求、すなわち恋をしたのです。

 移ろいやすく感化されやすい思春期の少女らしい心境といえばそうでしょうし、だからこそ何ら不思議なことではありません。同性に恋をしてしまった事実も、時間と共に折り合いをつけられるものになっていくでしょう。しかし、超常のモノたちはそれを見逃さなかった。ハイドラによって魅栖華は決して叶わぬ恋に焦がれ、幸福な夢に埋没したのです。

 そうならない道筋でも、彼女は狂気に侵されました。それは、昴ならば制御できていた嫉妬、憎悪の感情。自分のことを好きでいた魅栖華は、そうした感情を抱いた時にそれを制御する術を持たなかった。昴をルウに取られた、昴の心を掴んだルウに嫉妬した魅栖華は、化物退治の大義を掲げながら、恋敵を殺意を向け実際に殺害しようとします。



蓮田 風美

 自身が気づかぬまま、狂気に侵されている少女

 外面的には不良で、内面的にも基本的にそうです。しかし、彼女を語る上で重要なのは腕っ節や口調などではなく、彼女が無自覚なハスターの信者であることです。

 狂信者、というほど傾倒していませんが、だからこそ恐ろしく、正気のままに狂気の所業を行い、結果として破滅をもたらします。

 彼女の父がハスターの狂信者で、元々の姓は別だったのですが、この父親のために「蓮田」に改姓し、それが故に眷属となってしまった。

 「黄の印」を持ち、ナイトゴーントを従え、キザイアの門を開く。既に立派な魔術師です。

 だから彼女はハスターの対立神性であるクトゥルフの眷属を滅ぼそうと躍起になります。ですがその方法はハスターの復活を助長させるもの、よってクトゥルフの眷属は一掃されても、ハスターの眷属が跋扈、挙句の果てにはハスター自身が復活してしまえば世界の終わりです。


 人格に問題があるわけではなく、サバサバした格好の良い人物ですが、クトゥルフの眷属が絡むとなると、ハスターの眷属としてとたんに凶暴になります。

 本人無自覚でなまま人間世界を終わらせてしまう、危険な少女でした。



 そして、奇縁なことに、彼女の前世は昴の前世の夫です。来世でも愛を誓った2人でしたが、なんと同性として転生してしまった。人間世界の神も意地悪をしますね。

 ひょっとして彼女も昴のことが好きだったりしたのでしょうか。

 彼女だけはは内面が語られないので、その真実はわかりません。


九頭 ルウ

 自分が嫌いな美しい少女。

 旧支配者の奉仕種族。元来はことなる神の奉仕種族だったところを、クトゥルフとハスターが他の旧支配者を打倒してこの星を征服した際に、奴隷解放宣言を受けて自由になった子。現在はクトゥルフに恩を返すためにいきている。

 しかし、根っからの奉仕種族根性で、誰かになにかすることに喜びを見出す。

 彼女は「深きものども」から、クトゥルフ復活に必要な「ルルイエ テクスト」を探すために派遣された存在です。その本当の姿はスライムのような不定形のもので、どんな形をとることも可能な生き物です。

 少女の形を取り、昴に惹かれたその時に、彼女は少女になりました。少女としての性質を帯びました。

 なぜ昴に惹かれたのか、いくつかの要因はあります。昴がじつは太古にクトゥルフの血を受けた者の末であったこと、クトゥルフがルルイエ異本を与えた女性の転生した姿だったこと、人間の形を持ってから、親しくなった初めての相手が昴だったこと、昴本人は絶対否定するであろう外見の美しさ、などこれらの要素の重なりはあったのでしょう。

 しかし、最も重要な要素は「共感」であったのでしょう。元来が人間ではないルウは、他のクラスメイトからは変わり者と見なされた。だが昴は持ち前の自己評価の低さから、ルウもすぐ他者と仲良くなれると思い、「嫌われ者の自分とはいない方が良い」と吐露します。自分の「こういうところが良くない」という部分を、惜しげもなく晒したのです。

 ルウも「深きもの」に都合の良い道具として使われることに疑問を持ちながらも、何ら行動を起こすことができなかった。ルウは夢の世界でクトゥルフと出会い、彼が目覚めを望んでいないことを知りながら、彼の意志とは逆の行為をしている「深きもの」に加担している。

 恩人に恩を仇で返す行為をしていると分かっていながらも、変わることが出来ない自分。そんな自分が嫌いだったのがルウという少女。

 そんなルウが同じ「自分のことが嫌いな少女」と出会った。

 傷の舐め合いのような関係であったのかもしれない。でもだからこそ2人は気が合い、ルウと昴は日を追うごとに親しくなった。

 そして、ルウは昴のためにに夢の世界への行き方を教え、そのとき別の魔法もかけた。


 「スバルが私のことを好きなってくれますように」


 この魔法が効き、昴はルウに一層の好意を覚えるようになった……のかもしれないし、そうでないかもしれない。その事実は作中でハッキリと描写されているわけではありません。

 昴が抱くルウへの好意は、見ていて不自然なものではありませんでした。惚れ薬を飲んだように、急激にその相手を求めるような変わり方はせず。水が染みとおるように、日に日にルウへの好意が募っていった。


 だからこそ、昴はその事実を知ってもルウを拒絶も嫌いもせず、好意を抱いたまま傍に居続けました。自分のことが嫌いな昴が、他人ことを厭う昴が、初めて抱いた「他人を好きになる」という感情をくれた相手、それがルウだったからです。

 ルウの正体も、ルウの魔法のことも知りながら、昴はルウを好きでいた、好きでいたかったのです。

 そしてルウも、罪悪感に蝕まれながらそれが嬉しかった。そして人間でない自分と、人類の敵対者である立場に涙した。

 どうあっても2人は長くいられる関係ではないから。泡沫のように終わってしまう関係だから。

 そして2人で過ごす日々は、まるで美しく輝きながらも短く終わってしまう花火のようなものでした。


 私は、この2人が互いに抱いていた感情を「愛」であると思います。それは魅栖華の「恋」とは違うもので、だからこそより尊いものであったと。

 魅栖華は、ルウに昴が奪われたという事実を知ったとき、憎悪のままにルウを排除しようとしました。しかし、昴は殺されそうなルウを見たときに抱いたのは魅栖華に対する敵意でも憎悪でもなく、ルウを助けたい、というただそれだけでした。風見に対する怒りも、魅栖華に対する殺意もなく、あるのはルウを助けたいという一心。

 ルウもまた、昴を想うがゆえに、本来の目的である「ルルイエ テクスト」の回収をしないできた。それを昴が持っていることを報告しないできた。

 ルウは昴になにかをしたいと一心に思い、昴もまたルウになにかをしてあげたい一心だった。

 そこには相手が喜ぶ姿が嬉しいという思いが大半で「そうすれば私だけを見てくれる」という気持ちがあっても、2人の性格により自己嫌悪から、そんな感情を抱いたこと自体を恥じてしまう。

 だから、2人が抱いていたのは「この人を自分のものにしたい」という欲求ではなく、「この人のためになにかしてあげたい」という心だったのです。

 求めるのではなく捧げる、それこそが「愛」であると思います。相手に愛を捧げ、そして相手から捧げられた「愛」を受け取る。そうした相互関係。

 魅栖華が持て余した恋愛感情ではなく、一途に思いやる「愛」を互いに持っていたのが、昴とルウの関係です。

 そんな2人だから、別離はあの形となったのでしょう。2人の立場は長くいられるものではない。でも、自分の身勝手な願いで相手を、他人を傷つけたくない。2人の愛が破滅しかもたらさないのなら、この愛を秘めたまま全てを忘れよう……

 ですが、そうして全てを忘れた後でも、昴のルウへの愛は消えませんでした。記憶は消えても愛は消えない。その愛をよすがに、いつかまためぐり合う日がくることを、願わずにはいられません。


 私は登場人物のハッピーエンドを願わずにはいられないので、どうかたとえ夢の世界でも、2人だけで幸福に暮らす楽園の世界を迎える結末が欲しかったです。



 おおいなるクトゥルフ


 基本的に、私が見てきた話では人類を滅ぼす怪物としてしか描かれていないので、一個の人格を持ったクトゥルフは初めて見ました。しかし、クトゥルフの設定などを読み返してみると、なるほどと納得できるものでした。

 夢を見続ける王。夢の中を渡り歩く賢者。その慈愛ゆえに願いを、救いを求める声を無視できない慈悲深き王。

 かのクトゥルフを老賢人として描いたのは、本当にすごい発送だと感嘆しました。

 ああいう思慮深く、物静かな助言者然とした在り方の人物は、私の大好物だったので、この物語が好きな要因の大きな一つとなっています。