良くも悪くもコテコテのラブストーリー
シナリオに谷も無ければ山もない。
それが良いか悪いかは作品コンセプトによるのでなんとも言えないが、今作は作品コンセプトに対して演出が一貫性があったので少なくとも駄作ではないであろう。良作であるかと問われれば微妙だが。
個人的に読んでいて印象深かったのは作品コンセプトである製菓、心情描写でそれらを引用した比喩表現による言い回しがこの作品”らしい”なと感じた所存。
批判するほど駄作ではないが記憶に残らない程度の作品だったので所謂凡作。でも案外ラブストーリーってどう書いても冗長にしかならないからこのテーマは書くのかなり難しいんですよね。人類には早すぎるシナリオテーマです。
それとグラフィッカーがお世辞にも上手いとは言えず塗りも雑だし他にもあからさまな粗が目に付いたのが非常に残念。