偽りの仮面はクリア必須
ギャルゲー一色の絵柄とは裏腹に、男たちの友情が熱いアクアプラスシリーズ。
まずは完結させてくれたことをメーカーに感謝。
脚本を上回る声優陣の熱演で、思わず目頭が熱くなる個所も多い。
特にトリコリさんとマロロの個所では感涙。
ミカヅチさんは終始いい奴でかっこいい。
しののんは終始かわいい。
オウギとヤクトワルトは凄く好きだったので、もっと活躍の場が欲しかった。(前作でも)
偽りの仮面の幸せな暮らし(マロロと酒飲みとか)とは真逆に、シリアスモードで始まる本作。
序盤のミカヅチとのやり取りから、終始かっこいいハクトルには大いに魅せられた。
ハクトルの必殺技とアベルカムルのくだりには笑いが止まらなかった。
物語完結後にも、充実したおまけシナリオがあり、プレイヤーを楽しませる工夫が多かった。
褒めるのはここまでだ。
ここからはツッコミの時間だ…(ネタバレ&不満点含む)
1. シナリオ(大筋)について
全 部 帝 の せ い
じゃねーか!!
今回の騒動の根幹
→ 子 育 て 失 敗 !
なんじゃそりゃ!!
おめぇ(兄貴)がきちんとやることやってれば、ずっと平和だったんじゃねーか!!
そもそもヴライ(笑)とかデコポンポとか、どういう基準で八柱将選んどるんじゃ!!
もっとこう、背景はウィツァルネミテアみたいな大きな何かが絡んでいるとか
タタリを抑える限界がきたから行動を起こすしかなかったとか、壮大な話になんなかったのか?
帝が余計(無意味どころか有害)なアクションを起こさなかったら、
みんな普通に帝都で幸せに暮らしてましたよねぇ!?
2.シナリオ(細かい点)について
・キャラの扱い
グンドゥルア:憤死ってw おまけでもギャグ扱いの彼は、何のために存在したのか…
エントゥア:投げっぱなしのシナリオ。こいつ傾国じゃね?ナコク大丈夫か?
ヴライ:帝の仇を知ってワンポイントで仲間になるのかなぁと思ってたのに、
終始入れ替わったオシュトルに気付かずボコられて消えていくって…
前作でオシュトルと相討ちで消滅したほうが、まだカリスマがあったのでは?
シス姉:え?Opも出てきて、どう見ても一番可愛いのにパーティーキャラじゃないの?なんで?
フミルィル:そもそもパーティーに必要か? 無理やり物語に突っ込んだ感が拭えない…(強いけど)
ライコウ:ミカヅチさんとの絡みが少なすぎて、兄妹の確執やら尊敬やらがパッとしない感じ
トキフサ:偽りの仮面では出番がなさ過ぎて、あからさまなウォシスより
こいつ…まさか黒幕では?と思ってました。
悪のエヴェンクルガとかいい味出せたと思うのに、唯のロリコンかぁ…
ホノカさん :ハクにとって特別な意味を持つ二人だったが、大筋に絡めず微妙な扱いに。
&ちーちゃん 実は偽りで最初にギギリから助けてくれた(?)タタリがちーちゃんで、
ハクが神様になった一因に、彼女の存在に気付いた為助けに行きたい
と思ったんじゃ…と勝手に脳内補完…
ウォシス:キャラ(個性)が弱い。ギャップを印象付けるのに、前作に見せ場を作っておきたかったかもねぇ…
ハクオロさん:いやいや、前々作で最も聡明だった聖上が、
あんなに簡単にマスターキー(ミコトの形見)をウォシスに渡すんかいー!
おかしいだろー…
・時間経過
一作目は段階を踏んで少しづつ領土が増えていったのに対して、
広大な土地を持つヤマトでの戦いが、中盤以降がダイジェストってのはなぁ…
3.戦闘パート
BGMはよかった。
ただシナリオに引き付けられる分、どうしても中盤以降の戦闘がダレてくる。
キャラ付けと能力が一致してないのもチラホラ。
アトゥイ&ヤクトワルトはもっと強くてもいいんじゃね?とか、ハクトル強すぎじゃね?とか。
マロロとミカヅチの戦闘数が多く、折角のカリスマが半減してしまうのもマイナス。
それこそヤマトで内乱が起きている間に、ほかの圀が攻め込んでくる演出があっても良かった。
(憤死したグンちゃんの圀の残党とか)
なお偽りの仮面時の、ノスリ&キウルめっちゃ強ぇ!オウギくっそ弱ぇ…からは大幅に調整された。
4.おまけパート
個人的に凄く面白かったので、戦闘以外のボイスがなかったのが残念でならない。
冬山とか、ギギリノスケとかドキュココポとか最高だったわ。
最後に
戦闘による中だるみはあるけど、終始引き付けられたシナリオと声優陣の熱演が際立った作品でした。
発売前のあのPVはズルいと思うよ?
クリア後のアクターズボイスもうれしい仕様でした。
ひとつ要望を述べれば、偽りの仮面にも場面回想つけてください。
マジでお願いします。