名作と呼ばれるゲーム(リメイク)をやってみた…
※前提として、暗号解読以外は、一切攻略情報を見ないでプレイするのが望ましい(楽しい)。
故に、ある程度の忍耐力が必要とされるので、ぬるいゲームしかプレイできない人にはオススメしない。
まず、この作品のリメイクに踏み切った 5pb. に感謝を。
シナリオの中身は一切替えず、凪良氏もこれだけの物量のCG&立絵を描くのは大変だっただろう。
絵柄の好き嫌いは読み手の感性によるが、私はCGでバランスを損なわない優れた絵師だと思う。
昨今のエロゲー業界の絵師達も、このぐらい構図を意識して頑張れないものだろうか…?
(原作の長岡康史氏も大変優れた絵師です)
声優も男性役含め、長時間プレイしても全く苦にならないキャスティングだった。
BGMも多少アレンジされているが、世界観にマッチした素晴らしい出来。
この作品の非常に優れている点は、テキストを読ませるAVGでありながら、
そこに読み手の意思を介入させることで、ゲーム性を確立させたシステムにある。
一見すると、EVEと同じコマンド総当り型の古典的システムで、選択肢やアイテムの有無、
移動場所によって物語が分岐するマルチストーリー・END型のゲームである。
ここまでなら唯のAVGと変わりないが、本作が他の凡作と大きく異なるのは、
その分岐点をマップとして可視化したことにある。
「A・D・M・S(Auto Diverge Mapping System)」
格好つけすぎだろうという名前に、全く恥じない画期的なシステム。
細かい分岐をマップ化することで、進行チャートを解りやすく表現する。
そこに「宝玉セーブ」という独自のシステムを組み込むことで、
何倍にも作品の面白さを膨らませるのだ。
これは唯のSave&Loadとは全く異なるシステムで、「宝玉」の所持数には上限がある。
(何度でも取れるので慎重になりすぎる必要は無い)
どこで「宝玉」を使い、どこからやり直すのか。
それを考えながら、枝分かれした複雑なマップを少しずつ埋めていく。
この作品は、“ゲームとして” 純粋に面白いのだ。
唯の紙芝居という認識から、AVGというジャンルが脱却したきっかけになったとも言える。
文章の優れたシナリオライターは、本作をきっかけに次々と現るようになったが、
本作を上回る構成・展開力を持った作品には未だ出会えてはいない。
(※シナリオの質では故・菅野氏を大きく上回るライターはいるが、
AVGの「ゲーム性」という一面では全く及ばず、凡庸なものが殆どという意味)
以上、真面目っぽい感想はここまでだッ(もう疲れたッ)!
後は適当に書くぜッ!(中ネタバレ含む)
■登場人物
【タクヤ】
目がッ!目がついとる!?
原作絵から少し子供っぽくなったイメージ。
大事な場面でヘタれる事が多かったり、肝心な時にあまり役に立たない。
要するに無能。
EVEの天城小次郎のような活躍を期待すると、肩透かしをくらうので注意。
一緒に暮らしている亜由美やワケ有りの神奈はともかく、澪に好かれる理由がさっぱりわからない。不思議。
【亜由美】ヒロインA
第一印象→うおおおおっ、めっちゃ可愛く(若返った)なってるw
ロリ化しているにも関わらず、美月てんてーより遥かにエロい。不思議。
昔の大人っぽい絵柄も好きだけど、これはこれでアリだな…。
悪い男にしか引っかからない、本編筆頭の不幸なヒロイン。
。・゜・(/Д`)・゜・。
現世でアレだけ不幸なのに、異世界でもっと不幸になる。
。・゜・(/Д`)・゜・。
【神奈】ヒロインB
清純そうな顔したヴィィィッチ。フリフレに出てきそう。
処女厨の人注意。
盛大にミステリアスな雰囲気を醸し出しているが、本編全体で見たらそうでもない人。
(本人のルート以外ではマジ空気)
エプロンCGの薄紫色のパンティがエロ過ぎるんだが…。(;´Д`)ハァハァ
【澪】ヒロインC
くぎゅうううううううううう…なのに着やせ巨乳。
あと、尻の形が良い。
運(スタッフ)に愛され、生存率が高い(100㌫)。
現代編の本筋とも言える一番面白いルートのヒロイン。
あの暗号、自力で解読するの辛すぎでは…?w
【美月】
フェロモンムンムンの学長秘書。
本編の不幸な女性part2。
見せ場は多いのに救済ルートが無く、生存の確率も無い(0㌫)ことから亜由美以上の不幸を纏っている。
彼女を助け出すには、α世界線に行くしかないのだろう。
この世界の女性達は、男の趣味が悪すぎる。
そして野外Hとミニスカが好きすぎる。
【絵里子】
てんてー! その衣装で登校したら捕まると思いまっ!
パンツは見せる為にあるんだッ!と言わんばかりにパンチラが多い。
あと、服装のセンスがヤバい。
実は作中で最も活躍している人。
主人公が足を引っ張らなければ、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな状態。
【香織】
悪女。
ワンナイトラブならアリかな…?
【広大】
屑。
くーずー。
【龍造寺】
只者では無いと思ったら、人ですら無かった男。
龍狼伝の遠当てとか出来そうなガタイ。
【結城】
こういうポジションの奴はヤバい奴(ワッツ枠)だと思ったのに、唯の不幸な少年。
見せ場=死に場。
【豊富】
げへへへぇ…。
【北条】
うへへへぇ…。
【セーレス】
存在が既にエロい。
エルフ耳である必要あったんかいな? 紅蓮腕ぁ!!
【ユーノ】
育つの早すぎるンゴ…。
エルフ耳…ということは…?
【アマンダ】
絵柄変わりすぎてて最初わからんかったわw
出番が短いわりに不幸な人。
■シナリオ
高水準なゲーム性に物語の中身が伴っていない印象。
ストーリー単独で見たなら、傑作とまでは言えないかな。
まずパパンこと広大の設定が投げっぱなし。
考察までつながらない分、Remember11 よりスッキリしない結末の物足りなさが残ってしまう。
特に異世界編は、澪編の盛り上がりからテンション急降下しそうな説明不足&急展開。
売りの「A・D・M・S」がパッタリ無くなって、唯のAVGになってしまう分、余計にマイナス。
総評
名作。
AVGでありながら、ゲーム性が非常に優れているというだけで高い評価になってしまう。
シナリオ単独の出来は並。
主人公の駄目っぷりが無ければ、異世界編ももう少し楽しめたんだけどなぁ…。
あとね、公式が「オリジナルの追加シナリオ」を謳っておいて、
唯の「ミステリートの新作の販促」だったのは、個人的に絶対許せないからね…?