全てにおいて高水準
メーカー前作のなないろリンカネーション(ななリン)もかなりの傑作だったが、
唯一の欠点であった結末分岐の淡白さが、今作では個別エンドで完全に差別化できている。
演技・演出(音響・視覚)面での充実度、CG枚数やエロの充実、
フローチャート・スキップジャンプまで完備されている最強クラスのシステム面など
世の中に溢れかえる凡百の作品に格の違いを見せつける完成度の高さを感じた。
OP含め、完全に確立されている世界観は、一度始めたらENDまで突っ走る面白さがある。
それ故、学校以外の舞台でこれらの登場人物の活躍をもっと覗いてみたいと思わせる作品。
シナリオについては、前作が一撃必殺級のパンチ力を持つ作品なら、
今作は手数を増やして畳みかけていくスタイル。
ギャグに関しても同じで、腹筋がぶっ壊れそうになった前作のMおじさん級の衝撃はないが、
緩急つけた面白さで読み手を飽きさせない工夫が随所に盛り込まれている。
他メーカーにありがちな、シリーズの声優を固定化する(同キャラは除く)ということもなく、
クリアしたルートのヒロインがOP画面に増えていくなどの配慮(遊び心)もユーザーには嬉しい。
余韻も残る、正直100点でもいい出来だが、
せっかく設けた複数のバッドエンドの作り込みが淡白すぎたのでちょっとだけ減点。
最後に…
佳奈ちゃんエロすぎぃ…!!