声を楽しむゲーム
例えば、物語の序盤、主人公と妹が散歩に行くシーン。
「いえーー!ぶんぶんぶん!ぶぶんぶん!卒業論ぶん!!ヒャッハー!」
目を覆いたくなる寒い文章。
これを名作AVG、某冬アルバムのメインヒロインの中の人が全力で演じるとどうなるか。
何これ、くっそ面白いw
演じている人も楽しいんだろうなというのが伝わってくる。
この際、シナリオが多少ダメでも、どうでもよくなってこないだろうか?
なってこない人は止めたほうがいい。
このゲームの魅力は、完全に「声」にあると思う。
例を挙げてみる。
ゲーム内の視点では、
普段は甘いヴォイスの境子さんの「調子乗んな、あとで詰問やぞ」
たかしの謎の高い演技力「俺なんだか、脱ぎたての靴下を見るとドキドキするんだ……!」
外から一歩引いた視点では、
メイン役が多い巴さんの中の人の「次そのゲロつまんねぇのやったら腹パンだから」
こんな役(年上方言系)もできるのかと感心させられた神宮母の中の人
実に愉快な作品ではないだろうか。
まぁ、大きい欠点もある。
全体的に文章自体にキレがなく、声優の力量で誤魔化しているのは否定できない。
個別になるとギャグが失速し、ただのチープな純愛ゲーに成り下がるのも大きなマイナス。
そのギャグの質も、過去作恋0に比べれば勢いがない。(今作は靴下がピークか?)
CGについても、立ち絵と比べると宇宙の騎士並みの作画崩壊&人体伸縮を起こし、
折角の妹のエッチぃさが完全に潰されてしまう。
正直、ゲームそのものの質は低い。
総評
声優ゲー