要スペック確認&パッチ必須。当てなければ話にならない
「状況で引くな、責務で引くな、感情で引くな。例え理由や原因があったとしても、最後は自らの意思で引け」
OPの出来はバルド歴代最高だと思っている。
3D戦闘は新しい試みだが、バランス調整に難があり単調な出来栄え。
個人的には好きな作品。
不満点
・強制終了バグ
パッチを当てなければ、ほぼ100%強制終了が発生する。
これは正直、商品失格レベルの不具合。
・戦闘面でのバランス
バーサーカーがぶっ壊れ性能。
とりあえずタックルしてればどうにかなる。
逆にバーサーカー&近接武器が少ない序盤は、射撃が弱すぎてかなりシビア。
咲良ルートから入ると引継ぎがない為、ステージ中の量産ゴリラにすりつぶされる可能性が高いことから、
最初はケイルート推奨。
フォースクラッシュはぶっちゃけ邪魔。
・シナリオ
咲良・ケイに比べて、圧倒的にフラン√が長い。
スカイの分量に慣れている人には、トータルで短く感じるかも。
・門倉甲さんの扱い
ああ、これはkids達が怒るのもわかるわ…という出来。
主張したかったことは伝わるけど、今作のライターさんは、
執筆前に一度自分でバルドスカイをプレイして、全てのエンディングを見た上で書き始めるべきだった。
久利原先生一人殺すことを躊躇う門倉中尉が、衝動的に大量虐殺を行う性格に置き換わるのは矛盾している。
世界観を共有したいなら、共通する登場人物の主体性にブレがあってはならない。
それは前作のクリエイターを冒涜する行為にも繋がりかねない。(リスペクトが足りない)
・BGMの流用
多すぎるとオリジナリティの欠落に繋がる。
流用されたBGMそのものの価値も下がってしまう。
もっと言えば、フルプライスであるのに手抜きである。
・明らかに投げっぱなしの設定
マレル、エドの記憶など、最初から続編ありきだった思われる。
作品の評価には関係ないが、経緯もあり、メーカーの売り方としては極めて悪質で最低。
良かった点
・Op
趣味の問題だが、映像含めてバルドでは一番好き。
後作のブリンガーも格好いいが、KOTOKOのブレス音が五月蠅いのでこちらのほうが上。
・バッドエンド
後作のハートには欠落していたが、しっかりと用意されており矛盾もない。
戦闘分岐はバランスが悪いせいか、条件がちょっと間抜け。
・声優陣
感性の問題だが、まんねり感がなく新鮮。しっかり選考した様子がうかがえる。
クララ以外は総じて上手い。
エドの声もイメージ通りで好感が持てる。
・CG&回想
エロにも力が入ってたように思える。
正直、塗りも立ち絵とのバランスもSKYの絵師より格段にレベルが高い。
(シュミクラムは除く)
・キャラクターの個性
芝居がかった言葉遣いに賛否両論あるようだが、終始明るいスコールのメンバーは好感が持てる。
中佐に銃を構えるシーンなど、状況に応じて一瞬で非情になれる軍人としての側面もいい。
最後に
素直に面白さを感じたなら、ZERO2は100%オススメできる。
不満しか抱けないのなら、おとなしく止めたほうがいい。
投票コメへの返信
>akain様
コメントありがとうございます。
フラン√13章 I Am the Walrus に確かに門倉甲への同一体技術による洗脳が表現されています。
洗脳の中身は、前作フォースの月菜ルートのように、誰が誰かわからなくなるような錯乱状態ではなく、
人格が苛烈になって視野が狭くなるが、作戦内容を理解して遂行できる程度のものでした。
また13章以前に、甲がエドワードにレインとの関係をからかわれるシーンがありますが、
ここでは甲は直接的な暴力に及ばず、自制心が働いている状態です。
その一方で、第12章でモノステラ5の避難シェルターの民間人を虐殺している。(13章で発覚)
甲さんの性格云々の前に、「洗脳」の一言で誤魔化された
シナリオの整合性のなさを指摘するべきだったのかもしれません。
そもそも、学園生で民間人として灰色のクリスマスに巻き込まれた門倉甲が、
ドレクスラー機関の情報欲しさに、民間人を巻き込むヴォルラス(州政府)の取引に応じた
という設定自体に無理があると思います。
細かいですが、甲がグッドマン中佐と初めて会った際、幾ら所属が異なるとはいえ、
階級が上の相手に対する態度がSKYの甲とは違いすぎるのではないかとも感じました。
(zero2では改善されていますが)
人物についてもっと言うと、
SKYで同じ灰色のクリスマスに巻き込まれながらも、終始心の強さを見せた桐島レインの人物像と、
今作で、甲の望みをかなえたいという理由だけで、自ら人攫いや一般人の虐殺に助力していた
桐島レインの人物像が、私の中では全く結びつかないのです。
駄文、失礼いたしました。