Hまで長い、長いよ
絵が気に入って購入しました。
個別シナリオはなく、一本のシナリオに各ヒロインとのイベントが各所に入るといった方式で進みます。
ですので、どのヒロインを攻略するにも各ヒロインの挿入一歩手前のイチャイチャが入るので本番Hまでがひたすら長いです。
抜きゲーですので、もう少し早い段階で挿入があっても良かったのでは?と思いました。
その挿入も先生に無意識のうちに奪われるという強制イベントが初挿入なのも個人的にマイナスでした。
また音声の繰り返し使用による予算の削減という大人の事情が少し出てきすぎています。
先生の授業でのセリフ、命の主人公へのツッコミの二つは特に酷いです。
主人公が「え?デジャブ?」と発言しネタにしようとする努力は見えますが力及ばずです。
さらにヒロインの一人がひたすら喋りません。
極度の無口キャラならまだ良いのですが、テキスト上「・・・」で表記されている部分も主人公たちには通じていますし、
チビキャラフリートークでは大人しい雰囲気はあるものの割と普通に喋っています。
1ワードいくらでギャラが発生する業界ですのでそういう努力が必要なのも分かるのですがこちらにはっきり分かりすぎて萎えます。
本作では男の娘を攻略対象にするかどうかの選択があります。
しかしハーレムルートに行き着くには結局攻略対象にしなければならないので意味の薄い選択だった気がします。
私は「男の娘」にそれほど嫌悪感を持たないタイプなのですが、
本作の命は見た目が非常に可愛いので女の子として攻略して見たかったなと少し残念にも思えました。
シナリオの不満点としては、どうしてもプツプツ流れが切れるという印象があります。
一日一日を描写しているので、何もない日があるのも分かりますが「午前、授業だった。午後、授業だった」みたいなテキストは「必要か?」と思ってしまいます。
またよくお風呂でヒロインとエンカウントするんですが大抵「ドキドキしながら一緒に入った」で終了するのでココでも「これ必要か?」と思ってしまいます。
しかもこのイベントがヒロインそれぞれである感じです。
箇条書きのイベントが並べてあるという印象をプレイしていて持ちました。
悪かった点を述べて来ましたが、魅力的な点もある作品でした。
まず何といってもCGがキレイです。女の子はみんな可愛いですね。
またチビキャラフリートークのシステムも良かったです。
主人公の見えないところでヒロインたちが何をしているか、何を考えているのか、そういう事が分かるのは楽しい点でした。
あと無理心中願望って属性のヒロインは面白いと思いました。
せっかくメルヘン度なんていうパラメーター用意したのだから足りないと無理心中ENDとかあっても面白かったかもしれません。