ちょっと変わった世界のホームドラマ。これがとらハの真髄でしょう。
家族の絆ってなんだろう?
このシナリオを読破して私が最初に思ったことです。
昨今、実の親が我が子を殺すことが珍しくもなくなったこの時代。
本当の意味での家族ってなんだろうと真剣に考えさせてもらいました。
また、To Heartの葵ちゃんのテーマである武道とは真逆の「武術」をテーマに持ってきているあたりがインテリジェント。
武術は少年漫画ではただカッコいいだけの小道具的設定として認識されているが、
Phantomのように暗いテーマをしっかりと描いているので、より深くテーマが見えてくる。
不満は特にはないのだが、満点でないのはファンにとっては不満か。
一言で言うと、破壊力が今一歩足りなかった。
決して細かくまとまっていたわけではないのだが・・・・・・・ほのぼのからシリアスではイマイチ落差が足りないのか、或いは私のぼの自体に抵抗のある私がいけないのか・・・・・・。ともかく、名作であることには変わりないのだが。