D.C.4本編をどう評価するかによる
D.C.4の続編的ファンディスクなのもあり、そもそもD.C.4本編をどう評価するかによって本作の評価は大きく変わると思う。
自分は初代からずっとこのシリーズを追っているが、その上でD.C.4を新しいダ・カーポとして楽しむことができた。一方でそもそも本編の評価が辛い人にとっては、あくまで延長線上にある本作の評価は同様のものになるだろうと思う。
ウェブ上で散見される意見は、肯定派も否定派もどちらもそれぞれ納得できる部分があり、長く続いているシリーズ故に多くのユーザーが触れてきた証だと言えると思う。
初音島が舞台であるべき、さくらの物語であるべき、18禁であるべき、御影であるべき、七尾であるべき等々、他にもシリーズに対して何かしらの想いが強い人ほど、その範囲からはみ出しているD.C.4シリーズは評価するのが難しいと思う。
逆に一旦初代からIIIまでの流れと無関係を装ったD.C.4は新規プレイヤーにはとっかかりやすいものとなっていたと思うし、新しい若いユーザーが4プレイ後にそこに至る流れとしての初代からIIIへと興味を持ってくれることは長いシリーズにとって重要なことだとも思う。
前述の通りD.C.4FDはD.C.4本編の延長線上の作品だった。
本編をプレイせずにこのFDをプレイするという人もいないと思うので、まずは本編をプレイしてみるのが良い。
合ったらFDは必ず楽しめる。
逆に本編が合わなかった人にとってFDは不要なものであろう。
ラストのサプライズについても、否定派と肯定派で捉え方は分かれると思う。
本編が50点の人にとっては本作は50点だろうし、本編が100点の人にとっては本作は100点だろう。
そういう作品だった。