とても綺麗な絵で期待してました。この絵師さんはこれから注目ですね。さて内容ですが始まり方と終わり方はちゃんと出来てるから騙される。いくらゲームと言ってもこの超展開はさすがにやりすぎ。そもそもこんな少人数で飛行機を飛ばす発想がおかしい・・・魅力的なキャラクター勢ぞろいだっただけに悲しいです。
最初に褒めておきます。
この絵師さんはかなり自分的にはまった。人物がこんなに可愛らしいとおもったのは久々ですよ。声優の方々もキャラにマッチしておりとてもいい雰囲気のままゲームがすすめることができました。とくに湖景ちゃん、年で言うと主人公より先輩ですがこんなに盲目的に慕ってくれる後輩キャラはいいですね。
背景も文句なし!ワイド画面を見事に有効に活用し夏の少年少女の飛行機にかける情熱の夏の雰囲気作りの一役を担ってました。絵を見るためだけにプレイしてもいいかもね。
さて、問題の内容です。
廃部危機の会の活動を認めるために飛行機を飛ばすことはいいとしましょう。
1機分を会長が集めたことはどんな金持ちですか?くらいで済みますから。
そこに巻き込まれる形で生徒会長も巻き込まれますが・・・みなさん不思議に思いませんでした?陽向と湖景が実は双子の姉妹であることを主人公に打ち明け、言うなと釘さされても主人公は聞いたそのままそれを何も知らなかった湖景にばらします。
これ・・・正気の沙汰じゃないですよね?なのに皆もたいしたことでもないように受け入れてしまいました。普通だれか咎めないか??
主人公の軽率さに嫌悪感もったけど、湖景も姉さんって即受け入れてるし・・・ものすごい違和感を感じました。
次にただの素人集団が、実績のある航空部との距離測定のバトルで勝ってしまいます。
物語からしたら勝てば美しい話としてつながるのでしょうけど。そもそも1回の勝負事で運という要素もありますがたった5人・・・普通はありえないから・・・
さて航空部にも勝利し出場権を得ます。だが肝心の飛行機は大破しているわけです。
ここで代わりの飛行機が必要になってきますが。航空部の飛行機使うルートと教官の使用した伝説の機体?を使用するルートにわかれますが
教官の飛行機について。
「おい、いつ運んだだよ?」&「おい、さすがに卑怯だろ!」
さすがに、笑ってしまった。都合よすぎだなぁと。大破しようがしまいがこれ使わす気だったのかな?航空部の機体使う話は学生の手作りであり代わりに出場するやむをえない策として評価できます。ですが教官の機体はさすがに卑怯でしょ・・・
ゲームで言うチートをあたりまえとして活用してるシナリオはさすがに愕然としました。航空部の機体で統一すりゃいいのに。
そもそもヒロイン一人一人が天才というレベルの人間が都合よく集まってしまったことが1番作品を壊したなぁ・・・と
まぁ、朋夏レベルならまぁわかります、マーリャも飛行機大好きクォーター少女でわかります。
が!
湖景、陽向、会長はもうありえないハイスペックで驚きの連続です。
1機分のシステム制御のプログラミングをひとりで作り上げ、それには飽き足らず本物さながらのシュミレーターまで作り上げてしまう・・・この短時間でつくりあげるなんて神業どう考えても人間じゃないw
その姉はメカニック担当で、図面みただけで機体の重心を判断したり歪みを目測で判断したりと・・・こんな人間ね、普通いませんってw
その2人をして一目置かれる会長、そんなことはとうに理解しており資金提供とひやかしを担当って・・・よくもまぁライターさんは自分のシナリオに疑問を持ちませんね。
そもそも教官って必要だったのか?なんでもないときだけ現れて主人公いじってすぐ消えてますね。なにがしたかったんだろw
声優さんに超ベテランを起用しといてこの扱いはどうだろう・・・
<総合的に評価して>
物語のスタートと個別のEDだけみると、まぁまぁうまくまとまっていました。
シーンも1回だけにとどめてシナリオで勝負してたことはよくわかります。
ただ、上記の不満はさすがに作品として許し難いレベルですね。盛り上げることは大事です、ですがあまりに理解からかけ離れた内容を進めると冷めてしまうことを知って欲しいです。
絵関連に救われたゲームだと思います。