面白かったが、不満というか疑問・・・みたいなモヤモヤが少し残る作品
とりあえず各ルートを100点満点だとして評価すると・・・
共通ー78点
ユキカゼルートー90点
アイラルートー70点
メルティナルートー83点
リアルートー77点
といったところでしょうか。
全体の総括からいくと、良いところは良いが、悪いところや不満もあった作品だと思います。
最初に共通ルートですが、とりあえず・・・長い・・・。
ひたすら長いです。
正直共通ルートを終えるだけで一日を過ごすとは思いもよらなかったです。
導入部分である最初は軽快なテンポで話が進んで非常にストレスなく進めたんですが・・・。
第1章(アイラ加入編)に入ってから一気にテンポが崩れたと自分には感じました。
特に回想・・・。
正直こういうのは共通ではなく個別ルートでやってほしかったかなと・・・。
いや、軽い回想程度なら別段気にならないのですが、如何せん微妙に長い上に、ちょくちょく本編の合間に入れらるので、読んでいて「またか・・・」となりましたね。
しかも、回想には主人公は一切出ず、アイラとキュリオが中心なので、感情移入が全くできませんでした。
何せ、ゲームを始めてから2~3時間でヒロインのアイラはともかく、そこまで深く掘り下げてなかったキュリオ相手にどうやって感情移入しろと・・・。
そのため、ゲームをクリアした今でもキュリオのことは正直よくわかんないです・・・。
それに加え、他の章やルート(リアルート除く)と違い、非常に主要キャラが死にます。
いや、戦争の話なので当然と言えば当然なのですが・・・。
第1章の最後の方、ファルとオリバーに関しては何で殺したしって感じです。
というか、最後の方までキュリオを引っ張る意味があったのだろうか・・・。
アイラとの決闘で普通に幕引きで良かったのに・・・。
次に第2章からですが・・・。
ここからは非常にテンポが良く、ストレスなく、楽しく進めていくことが出来ました。
第1章は点数だと、71点
第2章以降からは85点くらいの面白さでした。
特に空戦部隊の女の子達を指導する話などは非常に面白かったです。
ここまで少し長くなってしまいましたので、ここから簡単に各ルートの感想を書きたいと思いまいす。
○ユキカゼルート
1週目は強制でこのルートに入ります。
長さは、他のルートよりもたぶんこちらの方が長いです。
最初の点数でも90点と出したように、このルートはこの作品において本命ルートで一番熱くなったルート。
というか、このルートが面白すぎたため、他ルートがどうやったって劣って見えてしまいます。
このルートでの一番気に入っている所は主人公が教えた教え子が、最終戦において、逞しくなり、新たな部下に主人公の教えを指導したりしているところかな。
正直これには、感慨深いものがありました・・・。
○アイラルート
うーん、と何て言っていいのかわからないのですが。
とりえず色々と補足が無さ過ぎて、頭を?にするルートだったと思います。
個人的にはアイラが凄く好きなため、非常に残念だったルートかなと・・・。
○メルティナルート
共通といい、このルートといい非常に安定感抜群。
なんというか、安心して見ていられるというか、期待にちゃんと応えてくるようなそんなルートです。
というか、メルティナが可愛過ぎる・・・。
○リアルート
最後以外は中々面白い出来だったかなと思います。
全てのルートにおいて唯一のBADEND(回避不可)です。
だって、最後にまさかヒロインのリアが自爆するなんて・・・。
予想はしていても、何とかなるんじゃないの? って感じで呆然としました。
最後にもう一度総括を・・・。
今回の作品は非常に素材自体は面白いと思うのですが、共通の第1章を除くルートとユキカゼルートとメルティナルート以外は、素材の良さを生かしきれていなかった印象を持ちます。
特に第1章とアイラルートは、キュリオとリースが個人的に若干出過ぎ感が否めませんでした。
そのため他に比べ主人公の出番や活躍減り、自分的には非常に不満が残る結果に・・・。
その点ユキカゼルートは主人公、ユキカゼ、主要キャラ(主にアークジニアの面々)が程よく活躍し、非常にストレスもなく、楽しめるルートとなっていました。
なので今作は章やルートの面白さに段差がある作品だと自分的には思いました。
まぁ、最終的には楽しめたので良い作品だと思います。