さすがにアージュ。もはや神の領域のAGESに、まさしく生きているキャラクター、最初から最後までストーリーをがんがん追っかけたくなるような恐ろしく楽しめる一品でした。
いろいろたたかれていますが十二分に超一流の作品と思っていいと思います。
EX編では予想通りの王道学園物でした。
純夏、冥夜エンドでは「うんうん、よかったねぇ」というような安心できるストーリー。
委員長、彩峰は少々君望的な深い話。
たまシナリオにおいてはたまとタケルの成長ものだったかなぁと。
さて、よく問題になっているUL編。
結論から言ってこれも問題はないと思っています。
どおりで「超」王道学園だなぁ、と。
「超」と「王道学園」で分かれているとは思っても見ませんでした。
またまったく同じつくりのエンディングですが。
これはタケルの台詞。
「だけど、俺には何かができたんじゃないか・・と思う
この世界に,俺が来た意味は・・そこにあったんじゃないかと思う。
これが避けられぬ運命だったのならこの世界で俺という存在はなんだったのか
悲しい別れも、人類の運命もそして・・自分の運命も
俺には変えられたんじゃないかと思う」
このような「変えることのできない未来」を強調したかったのではないかと思います。
どう進んでも、誰を選んでも逃れられない運命が待っているということを。
個別ルートに入るとそのような雰囲気が失われてしまいますからね。
そう考えればUL編も特に問題はないです。
分割に関しては・・さすがにかばいきれないですね。
ただ、君望体験版のように、この待たされる期間に何らかの意味があると思いたいです。
なんにしてもこれ一作だけで見ることが難しいですが、オルタネイティヴを考えずともやる価値はある傑作だと思います。