点数とか
シナリオ 21/50
キャラクター 10/20
グラフィック 6/10
音楽 6/10
システム 3/5
個人的補正 2/5
合計48
一つの事故を切っ掛けに環境が変わっていく四組のカップルの物語。
沙耶が死に至るまでの導入部分まではまずまずだと思った。
そこから3組のカップルの話に視点が移り変わるのだが、これがぶっちゃけて微妙。
そもそもなんでafterと切り分けて前編と後編に分けたのやら…。afterはどれも短いため、切り離さなくてもよかった。
・美幸編 ある意味元凶と言えるヒロインの話なのだが、雰囲気を全体的に損ねてることが多い。謎をアフターまで残したいんだろうけど、構成が悪すぎた。そしてアフターだが、前編以上に書ききれてない描写が多い。京次との和解や他の遺族へとの付き合いも詳しくはなかったし。あんなに取り組んでた剣道の描写もあっさりだし。そんでもって菊池君が空気化。菊池は正人に恩がある的なことを前編で言ってたが、それはいずこに?全体的に日付が飛ばし飛ばしで汲み取りにくかった。最終的に京次との確執も描かれなかったし。
・雛編 予想以上に正人が絡んでこなかった。そんでもって宏に対しての言及もほとんどないとは…。というよりも、美幸編と話がリンクしてるのかが怪しく思う。そんでもってプロポーズから結婚までまさかのすっ飛ばし。その間に正人とどうなったんだよ。アフターでは正人との確執は一切描かれなかった。そもそも正人は一切登場しない。割と二人の描写を丁寧に書いてはいる。二人手を取り未来へ歩いていく様はいいが、二人だけの世界しか紡げてないため、せっかくの色々な舞台を狭めてしまっている。
・はるな編 なんつーか天然系ヒロインはやっぱ面倒だなと思った。序盤は非常にテンポが悪い。はるなと睦月との関係はとんとん拍子で進のだが、そもそも二人の繋がりが元々薄い。事故があってこその関係であるがためか。アフターは姉弟から恋人への過程だがはるなが天然なだけで味気ない。答えは結局はるなが見つけ出せてなく、友人から教えてもらってるし。この天然は病気だ。後、前作から思ってるけど、部活の描写は正人よりかは描かれてるけど薄い。
上記三つの話はあまりにも独立しすぎているために、別に他所であった話程度なのが残念。後、登場人物は多いが扱いきれてない感じもする。
・沙希編 沙耶の死の後、その死を乗り越えて立ち直った宏。アフターでは逆に沙希が弱さを露呈していく。双子だからこそ通ずる気持ちの重みというのは身をもって知れるわけではないが重いものであると思う。幸せというのは結局は素直な気持ちとが大事という結論になるわけだが・・・。理性というものは人間には備わっているし、動物的本能もまたその中で押し留められるもの。感情の割り切りってやっぱり難しい。最後は良い味を占めて終わったと思う。若干Astarの話は「追憶」というのが出てるわけだしもっと深く掘り下げるのかなとは思ってはいたのだけど・・・。