雑記
シナリオ 14/50
キャラクター 12/20
グラフィック 6/10
音楽 3/10
システム 2/5
個人的補正 1/5
合計38
▼登場人物
◎沢渡 葛：主人公。過去に喘息持ち。
中学以降は良くも悪くも勇に影響されお調子者に。血筋的にしょうがないが結構な変態。
◎沢渡 夏雪：葛の従姉妹。
・幼少期は病弱。血筋的にしょうがないが結構な変態。
#沢渡 夏雪√
遙か昔から血を受け継ぐ一族の愚かな欲に於ける物語。その発端となった異人の男とその妻だが、異人の男の苦しみはまだ判りやすいけど、妻の方は完全に愛に狂ってる感じしかしない。それでも村を守ろうと身を挺したりする理性はあったが。でも結局、彼らの子孫にまで長く呪いじみたものを残すことになった。
結局のところ、葛の育ての両親はどこまで知っていたのだろうか？義父は実父とは兄弟なのだから、ある程度事情は知ってもおかしくないはずだが、ほぼ登場しないし、知ってたなら葛を宝来町に行かせたりしただろうか？ そもそも実の両親もお互い血の繋がりがあったかもしれない、という仮定があるのならば、このシナリオ内の葛のように、実父は異人の男の魂に乗っ取られたりしてないのか？そもそも、葛と夏雪の時代に限らず、子々孫々続いてるのなら、そういった状況が何度かありそうな気もする。後、明言はされてないが、異人の男の血筋の男児は、異人の男の依り代になるかもしれないから、葛とか義父とかは、宝来町から離れて暮らしてるのだろうが、シナリオ読む限りではそんなことは全くなさそうだ。ほんの少しだが、柏木市に居る時の葛にも多少乗り移った描写があるし。とにかく他にも腑に落ちない点は多い。
勇君が不遇。彼にももう少し絡みを与えてほしかった。
◎宮沢 純葉：都会生まれの夏雪の友人。
・葛と初めて出会った年に引っ越してきて夏雪と仲良くなった。葛と同い年。
#宮沢 純葉√
少年期までは5人を通してそれぞれの感情描写が子供ながらに交わって、中々面白味はあったが、個別に入ってからはほぼ5人揃うこともなく、葛、純葉、夏雪の3人の関係性だけに焦点を移すことになるが、結局のところ、これが少年期でも描いていたことなので、あんまり展開が乏しかったところが非常に残念。青年期でも描くのならば、たった二日ほどで問題の鳴りを潜めないようにするべきだった。
もしくは折角、相性の良い夢を葛、純葉はお互いに持っているのだから、それらを中心に描写したほうが良かったかもしれない。少年期でああいった下りがあるのに、那有多や勇も全く空気だったし。
致命的なのは、最初の方で宝来町の伝承が重苦しく出たことや宝来町観光地化計画がほぼこのシナリオでは関連しないこと。
◎幹 那有多：葛の都会での小学校のクラスメイト。いじめっ子。
・根は純情で、中盤以降は弄られ役。
#幹 那有多√
那有多がかつて見せていた弱さ、葛が夏雪を失ってから見せる弱さ、描かれる時期が違うために葛と那有多の度合いが当然のことながら随分と違う。相対的に葛の情けなさが際立ってしまった(シナリオ的に仕方なかったけど、無理矢理さも否めない)。那有多が葛の弱さを受け入れられるだけの器量が備り、ただ葛を想ってという自己犠牲(欲の捌け口)の観念を持つほど成長した。さらには良いところ、悪いところの過去の積み重ねすら享受し、夏雪が居なくなったことも過去にはしないほどに。那有多個人の成長を見れば凄まじいが、これによってあんまり恋愛という観念の打ち出しが弱くなってしまった気はするが。
夏雪に関しては、ある程度の投げやりな説明だけで、描写が不十分なのは那有多のシナリオだから仕方ないのか。美津とかも成長した姿で唯一このシナリオに登場してきたのに、一回きりでそれ以上話が膨らまなかったのはもったいないし、もう少し勇にもかまってあげてほしかった。
◎友岡 美津：那有多の取り巻きの一人でクラスメイト。
・一人っ子で気弱な性格。いじめは参加せず止める役目。
・作中、中国へ転校となった。
→転校後も那有多と連絡は取り合ってた。
▽那有多√にて、一時的に日本に帰国。中国での高校卒業後は日本で就職するつもりらしい。
◎塩野谷 勇：葛の都会での小学校のクラスメイト。
・葛とは入学式からの付き合いだが、しばらく葛とは距離を置いていた。
・弟が居たが、交通事故で他界。葛は弟に似てるらしい。
▽中学、高校と葛と那有多とは同じ学校でクラスも同じ。
◎葛父&母：葛の両親。
▼夏雪√にて、実はこちらが叔父と叔母であった。
◎夏雪父&母：夏雪の両親。葛の叔父と叔母。
▼作中、交通事故で他界。
▼夏雪√にて、葛と夏雪の本当の両親であることが判明。
◎トキ婆さん：80代。夏雪とは顔見知り。
・町の伝承に詳しい。携帯の扱いに長け、自作小説を投稿している。
・夫には先立たれている。息子や孫は東京在住。
◎異人の男：過去の宝来町の前身である村にやって来た。邪神の生まれ変わり。一時は町を繁栄させたが、次第に災厄をもたらしてきた。最終的に自身の妻を喪い、失意のまま村を去る。その後、死んだらしい。
◎異人の男の妻：元々は宝来町の前身の村娘。異人の男によって見初められ、結ばれたが、異人の男の行動を身を挺してまで止めようとした。しかし、異人の男の対しての愛はあった模様。夏雪の祖先。
話が進んで登場人物らも成長していくが、田舎勢らは結構変態化してた。日常会話が、卑猥に塗り替えられる率が高い。まぁ思春期か。