点数とかー
シナリオ 18/50
キャラクター 9/20
グラフィック 6/10
音楽 5/10
システム 3/5
個人的補正 2/5
合計44
・天乃 羽衣
愛したという記憶は細胞にまで残っていくもの。魔法という非現実な世界観では現実の狭間で現実という理で揺れ動くもの。可能性は魔法があろうがなかろうが必然として運命にまとわりつくものである。このルートでは魔法学院のこと、悠莉のこと、キャンディのことは語られない。魔法世界の認識の仕方ということを重点に置いている。故に一つの物語としてまたすっきりしない終わりである。後、最後の羽衣の誕生会に向日葵がいたけど、優との確執はどうなったん?元々優が好きだから問題なかった?
・七星 朱里
ある意味野郎キャラというか「想部」が輝くルート。オタクとしての生き様を熱く語る話であり、ある意味純愛。とはいえ、魔法も関わらなければそれらに関与する人物も一切登場しない。キャンディや「彼」も全く出てこないし、はっちゃけすぎなところもある。まぁ普通だった時の可能性程度の話。世界が形どる常識ってなんなんだろうな。
・湊 向日葵
すれ違いで幼少の時の約束を二人続けていくことが出来なくなった話。 向日葵の持つ設定は割と活かされていたし積年の思いというのもよくわかったが、他ルートではその積極性がなくなるのが残念。魔法をあっさり受け入れるのは好きな人のことだから?ご都合主義だから?後、誕生会で悠莉が呼ばれないとは…。
・佐久間 弓音
いかんせん他ルートと比べてスケールが小さい。所詮素直になれない二人の初々しさが描かれてるだけ。まぁこういう恋に臆病な二人の恋愛ってまぁこんなもんかねぇ。ところでフェンス越しの告白で羽衣が居なくなったけど…。
・藍原 時未
無理があるの一言に尽きる。幼い子と高校生の恋愛だが、子供を固定観念として捉え過ぎなのかもしれない。いやむしろ萌えキャラとしての観念?ライターもプレイヤーも。評価難しいよ。そもそも主人公の察しの悪さが酷い。キャンディの情報流出を恐れてるくせに後日会うキロちんにすべて頭いっぱいになるなんてあほ過ぎる。時未とどことなく似ていることを疑えよ。ギロチンはやめよーぜ。重大なシーンでもずっとギロチンかよ。キロちんとしての時未に出会ってからの描写が非常に薄すぎる。ところで時未のあの制服はまさか学生時代の母親の?衣装部屋…、まさか時未の両親もコスプレを?
・露雪 悠莉
難解だなぁ。無かった存在を在るものとして現実に現しだした。それが露雪悠莉という存在。優がラビアンローズをやり始めて生まれだし、現実に質量(?)を持って接してきた。どこまで悠莉という存在が世界に干渉したかは判らない。元々悠莉を基にした漫画は魔法使いではなかった。それにへスぺラスが乗っ取ったようなものであるがために、魔法関連との関わりがあったということか?エピローグの方でジャックやフォスフォラスらの因果を全て出してそこで一気に片したため一つの物語としての締りは悪い。√の事を運命の糸と言っている辺り、ジャックの魂の片鱗を持つ優が揺蕩い、一つの結末としての向かっていく様、並行世界をピースとして一つ一つ、フォスフォラスやジャコは見てきたということなのか?悠莉√ではへスぺラス自身がジャックの魂を持つ優に寄り添い合いたいために、そして結果成就したために最後は人として現れたというのであろうか…。悠莉はへスぺラスとしての存在を持ち合わせていたが、優の空想で創られた意識しか持ち合わせていなかったのか?いやそうではないよな。あの堕天使の存在があるわけだし、魔法関連にも関わっていたし、キャンディのことは知らなかった節はあるが。羽衣√で元々優の存在する人間界も魔法使いの世界と一つだったらしいし…。謎が謎を呼ぶ。ジャコ√やれってか。
・ジャコ
人を魔法を使えない人種を愛したジャックが「ランタン」によってに人間を滅ぼすように仕向けられ、「鍵」となり優に転生することとなった。10月31日に優に宿っている「鍵」が覚醒し世界を滅ぼすことになるが、すでに優に滅ぼされた世界(未来)から暗殺者としてジャコを送り込んでくる。この√を見る限り、優は人と触れ合い恋をしていくことで「鍵」の宿命に勝つことが出来るという。しかし、他ルートでは魔力を自覚しなかっただけに優はジャコを認識することが出来なかったわけだが、羽衣や悠莉では魔法を知覚、あるいは接していたのだが、何か差異があるというのだろうか?物語が始まった時点で既にジャコの居る未来は滅ぼされていたのだろうか?それともこの√の時のみの規定事項?では悠莉という存在はなんだったのだろうか?あれにへスぺラスは関わっていないということ?シラユキの墓を認識しているようだし、悠莉は消えたのか?解せない。結局は存在するしない世界だったからの一言で全て片付くかもしれないが。
・へスぺラス
各々が求める真理とは無数に枝分かれした未来の数だけある。一歩進み、またそこでベクトルが変わるものならまたそれも一つの終着点へ。
プレイヤーが選択していき、どのヒロインと結ばれるかのよるものだけ並行世界が存在している。欲望が作用してるかどうかなんて心にどれだけ自分に問いかけても無意味だったが、一つの結末としては読みごたえは十分にあったかなぁと。哲学なんてものを考えるとキリがないし、哲学自体が謎なんだ。自分が感じたもの、見たことしか作品に対して思い巡らせることしか出来ないのだから。憶測なんてそんなもの。
総評して纏めるのは難しいかなぁと…
未だに色々悩むところあるしね…。