アオナツラインは未プレイ、純カリー以来のWonder Fool。特定の題材が空気なのはおんつぁげすとしか言いようがないが、総合的に見れば舞台設定が生かされた群像劇。
サントラデータ付きのDL版を購入。
アオナツライン云々の話は、感想を書くために当サイトに飛んだ今初めて知ったレベル。
Wonder Foolの作品として純粋にプレイ。
まず先に書いておこう。授乳手コキはない。なぜだWonder Foolよ。君はできる子だっただろう。
田舎の冬景色が舞台だが、その設定をしっかり生かしていて雰囲気はいい。
それぞれの良し悪しもしっかり書いており、無駄に美化していない点も高評価。
また、幼馴染たちとスヴェ、香子のグループ内でもそれぞれ独特の距離感が表現されている。
その中で人間味のあるドラマが繰り広げられていく様は、この手の展開が好きな方は
十分楽しめる内容ではないだろうか。
各√内容について、人によってはうだうだするなと思うかもしれない。
ただ、それぞれ悩みに人間味があり個人的には好感が持てた。男の友情はいいね。
あえて言うならスヴェが宗冬に惹かれたタイミングがいまいちわからないくらい。
一番好きなルートは美玖√。
結論として、HPの雰囲気やキャラを見て気になったなら購入して決して損はない作品である。
ならなぜ70点台なのかと言われると、以下の不満点から点を差し引いた為である。
というわけで、ここからは個人的な不満点を挙げる。
ネタバレは入っているが、シナリオに関わるものは一切ない。はず。
【ゲームの金額設定が強気】
ヒロインが3人にも関わらず、DL版が1.1万なのはエロゲ相場的にいまいち納得がいかない。
本当ならパッケージを入手したかったのだが、そうなると1.5万を越えてしまう。
特典が何もつかない通常版は謎の1か月遅れでの発売。結局DL版を選択。
おそらく特典等での客単価アップを狙ったのだろうが、個人的には発売前に不満が残る点となった。
【所々ボケのネタが分かりにくい】
ロシアの動物ネタもそうだが、ホラーの鉄板ネタで色々言われても
私のようにホラーを見ない人間からすれば、頭に疑問符を浮かべるしかないだろう。
更に言えば、非メタラーはヴァイキングメタルなんて何のことかわからないに決まっている。
なぜ非メタラーであろう皐はヴァイキングメタルに対して突っ込みを入れることができたのか。
コアネタを扱うのは一向に構わないが、分からない人も楽しく読めるような工夫が欲しかった。
【広中がモテない不思議】
外見も含めて、宗冬よりも広中の方がいい男に見えてしまうの私だけだろうか。
そのせいで、美玖はともかく香子とスヴェが宗冬ばかりに惹かれる理由がいまいち理解できなかった。
いや、そうなると三角関係が発生してドロドロになるのでこれでよかったのかもしれないが……
魅力がないわけではないが、もう少し主人公である宗冬にインパクトのある魅力が欲しかった。
【メタル要素、空気】
予約前当時の私は、予約前に一応HPに目を通すことにした。
目についた単語はスヴェと美玖の好きなもの欄にあった単語。そう。””ヘヴィメタル””
メタラーの私としては、とりあえず拍手をしてその場で予約をするための準備を開始した。
だがしかし現実はどうだろう。同じくスヴェと美玖の共通の趣味であるホラーは
ちょくちょくシナリオ内に組み込まれているのに対し、
メタルに関してはほぼ空気に等しい。3つの場面でしかメタルに関して触れなかった。
こんな設定いらないじゃん、と言われればそれまでの設定でしかない。
はっきり言って失望した。90％はこれが目当てで買ったのに。
メロスピのアルバムだと思って買ったら、遅い曲が9割を占めていた時の失望感に似ている。
この例えはメタラーにだけ伝わればいい。
ただし、「ヘヴィメタルをヘビメタと略すな」という警告をした点は100点満点だ。大事なことである。
というより、これをねじ込みたかっただけではないのか。
【BGMにメタルがない】
どうして(´；ω；｀)
メタルに関する不満は抱く人の方が少ないだろう。ただの私怨として流してほしい。