良かった。ただそれだけで十分。たぶん他の言葉はいらない。(でもちょっと書かせて…)
良かったです。素晴らしい作品だった。
本当なら感想的なものをちょろっと書こうと思っていたんだけど。
詩をやってから刻が出るまでに夢想したこと。
刻をやりながら感じたこと。
刻を読み終えてから思ったこと。
あまりに色々ありすぎて、今はちょっと上手く言語化できないなと。
でもきっと素晴らしい作品ってそういうものなんでしょうね。
なんかよくわからんけど心に刺さった、感情が揺さぶられた。それでいい気がする。
難解なものほど良いわけでは無いし、そもそもエロゲに何を求めてんねんて話でもあるんだけども。
ただ、ゲームが芸術であるかはともかくとして、絵画や音楽のように作品を生み出す行為だとするならば
すかぢ氏をはじめとした制作陣も、作中の芸術家たちと同様に苦しみや葛藤との綱引きのなかで本作を完成させたのでしょうし、
だからこそこれほどの作品になったのだろうなとも思えるんですよね。
制作という観点で言えば詩から刻の間に、クリエイターとして一線を退かれた方々もいらっしゃるので
続きものを作るうえでは、やはり苦労したのだろうなあ。
そういった中で氷川里奈をああいった形で登場させたのは英断ですよきっと。
正直がっつり出すのは厳しいだろうし、匂わせ程度でボイスは無いだろうなと読んでいたんでね。
それだけに彼女の扱いには不満が残る。個人的に不満点はこれくらい。
刻は詩の続編でありながら、対の関係でもあるという趣旨のツイートから
詩が凸であるなら、刻が凹であり、互いを補完するものであり、2つが重なって完全な形になるというわけなんでしょう。
とすると、この作品はこれで終わり。
終わり方に納得はしているけれども、ちょっと、いやかなり名残惜しいというのが本音。
でもやっぱりそう思わせるのも素晴らしい作品だからこそ。
この作品に出合えたことに感謝!
そして『サクラノ響』を待ちたいと思います。
10年でも待ちますとも。
詩と刻を自分の中で消化しきったなんて到底言えないですからね。
やり返していればきっと10年だろうがあっという間でしょう!