心理描写の細かさやリアリティが至高。ただエロゲっぽくはないから好みは分かれそう
「群青の空を超えて」とこれをやってみて、自分は早狩さんの書く文章やストーリーが好きなんだと再認識。
キャラクターの心の機微や葛藤、こちらの意図通りに動いてくれない登場人物に対するもどかしさなどリアリティのある描き方をされていてすごく引き込まれました。
主人公二人は少々めんどくさすぎるかなと感じる部分もありましたが、演出上必要だったとも思いますので大きなマイナス要素ではないです。
この物語で特徴的だと感じたのは、主人公二人を固定、その他の登場人物を舞台装置と割り切ってルートに応じた役割を与えていた部分かなと思います。それぞれの感情は同じながらそれを顕在化させるかどうかをストーリー上のアクセントとしていたので、ルートごとにキャラの性格が全く違うようなことがなく、手法に感心しました。
グランド含め4ルートありましたが、すべて面白かったです。(グランドが蛇足でないというのもよかった)