シナリオ、絵、曲と三点拍子揃った名作。
クロハネの完成度は非常に高かったです。
百合ものだからこそ可能な心情描写を巧く活かしていました。
悲恋という形で綺麗に締め括ったのもよかったと思います。
シロハネもいい出来だったのですが、終わり方が少し気になりました。
三周しないと真相がわからないため、クロハネと鏡写しとなったアンベルルートの締め方が活きてこないように感じます。
一周しただけでは中途半端なのが少し勿体無かったかな、と。
クロハネに比べてアンジェリナ、ベルの微妙な心情描写が少なかったのも残念です。
百合、人形といった要素がきちんと活かせていたのは良かったです。
派手さはありませんが、近年稀に見る名作だったのではないでしょうか。