面白かったし、よく出来てる。結構グロがあるという先入観があったが、実際はグロもエロもどちらもほぼなきに等しかった。そういう観点も含め、この作品は成人指定なのか？と首をかしげる内容ではあった。でも面白い。どちらかというと大人も楽しめる少年漫画・アニメ風というほうがしっくりくる。表紙は変更前の方が良いと思う。
始まり方が雰囲気抜群。
全体的におもしろかったが甲21号作戦の伊隅大尉あたりがピークでもあった。
音楽も作品にぴったり。
パッケージ絵は変更前の方が良い。自分の場合マブラブの序盤があまりにも退屈だったにもかかわらず
続けられたのはこの旧版のパッケージ絵のなんとも表現しにくい独特の雰囲気に惹かれたため。
グロありそう、以外の事前情報を一切見ずにできて良かった。グロも全くないわけではないが、
戦争ものの作品がこの程度で18禁になってしまうなら全年齢なんて綺麗ごとしかかけないな。
映画だと硫黄島からの手紙などでも年齢制限ないのにおかしな話だ。
戦場に出て行く心理等の描写が良いと思うが、それを陳腐にさせないためにはある程度のグロ含めた悲惨さも必要。
逆にイマイチだった箇所としては
・物語の一番最後の部分のみが相当つまらなかった。内容だけでなく、マブラヴの最初の会話のノリがつまらなかったのと同じものを感じた。
これがなければはるかにプレイ後の印象がよかった。
・一部例外を除き、基本的に主要人物は突然、あっけなく死んだりはしない。見せ場が与えられると共に、死に方が非常に綺麗なので多数死ねども心理的インパクトが小さい。
このあたり、成人向けと感じられなかった要因のひとつ。
・更にそれに関連して途中からは誰が死ぬのか予測がついてしまい意外性やショックを感じられなかった。
（最初のみ意表をつかれたが）
・アニメーションの絵柄が新しくなっている事で、ただでさえ古く感じる立ち絵やCGが更に古く感じる。
・絵やアニメーションがアップすぎて（戦況全体ではなく）局地戦の状況がわかりにくい。
・皇帝の扱いが良くわからないまま終わった。
・最終戦の一歩手前までの細かい戦況描写に慣らされていたため、最終戦が飛ばしぎみに感じられた。
・主人公の声が最後まで合わなかった。
・平行世界やループ的な話はどうしても納得感が得られずすっきりしない。
・なによりシステム面で強制オートになる点はかなりだるく大きなマイナス。
不満はかなりあるがそれでも面白い。というよりもこの手のジャンルの選択肢がなさ過ぎて比較対象がない。
各メーカー横並びでつまらない作品ばかりだからどこか作って欲しい。