バイノーラル挑戦は歓迎。しかし4ヒロインは厳しかったと思う。主な不満は2点。
まず、バイノーラルというこれまでどこもやってこなかったことへの試みは歓迎したいです。
また、絵も整っていて綺麗だと思います。特にシーンに入っても立ち絵とキャラの顔が変わってしまうような事がない点が良いです。
もしも次の作品があるならば同じ方に担当してもらいたい。
その上で不満点は主に2点です。
1点目。
タイトルを見てそのまま女神から癒しを受けるシーンが充実しているのだろうなと想像しました。
しかし、前半マッサージや耳かきをしてもらったりとまさに癒し系というシーンがあるものの、途中からは他のキャラゲーと変わらない流れとなっていき、癒し系シーンが激減してしまいます。
特に彩音は個別のシーンでこの手のものが皆無であり、唯一のマッサージシーンは主人公の方がマッサージをする事になってしまいます。
同じ様なシーンが重なることを避けたかったとも受け取れますが、ここはタイトルを貫いて欲しかったところです。
2点目。
既に他の感想でも出ていますが、絵と音声の融合が弱いシーンが意外に多い点。
例えば、最初にいくつか(健全な?)マッサージシーンがありますが、ここは立ち絵のまま進行します。
このエロのない癒し部分も音声は確かに良いのですが、CGが全く表示されないというのは非常にもったいないと言えます。
彩音、幸枝とCGなしできて、まりもの耳かきでようやくCGが表示されるのですが、今度は絵が主観アングルになっておらずせっかく絵が入ったのに臨場感がありません。また、右耳から左耳へと移行するときも絵に変化がないので音声とCGのズレが発生します。
もちろん全てではなく、絵と音声の融合がうまくいっているシーンもありますが、序盤から少々目立つために自分の場合は気になってしまいました。
以上を考えると無理にシーン数を増やさずに、癒し系シーンでの差分を多めに作って臨場感を増す方へ注力した方が良いと感じました。
元々サブキャラも多い事ですし、思い切って攻略キャラ数を減らし、シーン数は減っても個々のクオリティを最大限に出した方が効果的だった様に思います。
この作品コンセプトなら正面絵と主観視点絵を自由に切り替えられるような今までにない挑戦をするのもありでしょう。
(ずっと主観視点だとおそらくそれはそれできつい)
不満は書きましたが個人的にはたまたまクロエ(黒崎)のシーンが好きだったので結構満足してます。
まだまだより良い作品が作れそうなので次も出して欲しいですね。
ちなみに公式HPのシステム要件にWindows10が入っていませんが動作しました。
点数は79としていたが相対的に75へ調整