ラブエロ鬼畜な方にお勧め。シナリオも綺麗です。
いやー萌えに萌えました。
どのヒロインも可愛くて、終始自分の表情は緩みっぱなし。
他のレビューでも言及されている通り、シナリオも上手くて良いのですが
やはりシンプルなテキストで綴るヒロイン達の主人公との掛け合いは
抜群にこの作品のセールスポイントだと思います。
お涙頂戴で綺麗なお話ではありますが、その土台にある各キャラの関係性が
実に素敵なもので、雰囲気が良かったです。羨ましい限り。
以下項目ごとにコメント。
■シナリオ・テキスト
ルートはほのか、雫、琥珀の3本。自分はほのか→雫→琥珀で攻略。
琥珀のみルート制限がかけられていて、ほのか雫クリア後から攻略可能?です。
まーほのか、雫のどちらから攻めても問題ないかとは思いますが
個人的には雫→ほのかをお勧めします。
完全に読み物ゲーなので迷うことはないかと。
さて、各ルートについてですが、
ほのか、雫に関しては構図が似ていますね。
ヒロインとくっ付いて、でもヒロインが死神を見ることができるようになってしまって、
つまり死期が近づいてきて、どうしよう…どうしようもない………けど!みたいな。
琥珀ルートは特殊で、主人公以外の視点も使っています。
で、シナリオ全体の謎を明かすルートでもあります。
自分はかなり楽しんだつもりなのですが…やはりヒロイン補正があるかもしれませんw
ほのかルートの場合、凛の介入をチラつかせつつ話を展開させていくのは良いと思いました。
ただラストの浜辺での凛の心変わりが急過ぎやしないか、とは思いました。
嫉妬に狂った人間が、ああも簡単に崩れ落ちるのだろうか?と。
あれじゃあ余りにも凛が不遇で不憫で仕方がないです。自分なら納得できないかも。
まぁ、そういうご都合っぽいところも含めて、綺麗だなーというお話。
雫ルートは…正直何もないですwww雫とのエチシーンは秀逸でしたが!
で琥珀ルート。
これも実に綺麗な終わり方だったと思うのですが、
どうもルート最後の最後、幼少時の二人の描写が蛇足な気がしてなりませんでした。
受け止め方様によっては色々ありますが、あれがあることによって
自分は多少混乱しました、え?夢オチ?結局どうなるの?みたいな。
各地のレビューを見て自分としては一定の見解に落ち着いたのですが
もちっと上手いやり方があったんじゃないかなーと思います。
まぁ充分感じるところはあったんですけれど。
テキストに関しては物凄く好みですね。
短い文章が多くて読みやすかった。ギャグシーンなんかだとシュールでw
シンプルなのに心に入ってくる地の文でしたね。
■グラフィック
たまーに一枚絵の質が落ちてるんじゃ?とか雫の立ち絵は頭がでかくね?とか。
多少気になる所はあったのですが、なんかもうエチシーンの一枚絵が秀逸だったので問題なし(を
■音楽・ボイス
音楽、凄く良かったです。
プレイ開始冒頭で流れる「渚の少女」は、アコギソロの楽曲ですが
この作品の雰囲気を決定付けるものだったと思います。個人的にアコギ曲に弱いってのもありますがw
あと多くのピアノソロの曲がすんばらしく心地良かったです。
ほんと、音楽に関しては無駄がなかったなーと思います。
でボイスですが、適材適所とはまさにこのことで、
どの方もぴったりの配役だったと思います。
特に雫の中の方は、たまらんすなぁ。
でも琥珀の中の方はエチシーンでちょっぴりおばさんくさry
■システム・演出
システム面は特に言うこともないですね。
必要充分な機能が揃っています。
演出は、アイキャッチがけっこう良いなーと思いました。
頻繁にアイキャッチが入っていたのですが、お話にリズムを付けていた気がします。
あと琥珀ルートの琥珀視点はナイスでした。
琥珀のシュールな発言のうちにある感情を垣間見ることができて面白かったですね。
■キャラクター
文句なく、登場ヒロインキャラは全員魅力的でしたね。
ほのかみたいな子が彼女なら、たまらんでしょうね。
雫みたいな子が妹(実でも義でも)なら、ますますたまらんでしょうね。
琥珀は…正直シュールなボケ担当、みたいな印象ですw主に誠&雫との絡みで。
あとはキャラ同士の関係も読んでいて心地良かったですね。
誠と雫の関係とか、ほのかとオーナーの関係とか。
本当に、現実では有り得ないエロゲー仕様の優しい人達でした。
■総括
ホロッと来るシーンは多かったのですが、その実この作品はキャラゲーであると思います。
長ったらしいシナリオゲーに飽きている方にもお勧め。
さらっと読めてちょっぴり良いな、と思えるお話が読めると思います。
それから雫は超絶可愛い妹キャラなので、妹スキーな方にもお勧め!
自分は妹よりもむしろ年上スキーなのですが…雫みたいな妹なら超欲しいです。ええ。
コンプ日時:2009年5月20日