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etherさんのスイートロビンガール -Sweet Robin Girl-の長文感想

ユーザー
ether
ゲーム
スイートロビンガール -Sweet Robin Girl-
ブランド
Chuablesoft
得点
82
参照数
1995

一言コメント

「おじちゃん・・・。」「お、おじさん?」「おっさんっ!」・・・・・・これは化学だ。 【2011/03/20追記(全√クリア)】

長文感想

物理化学の世界ではやはりイメージする事が大切なのだろう。

「原子核への電子のr=∞→0への接近は安定化する距離Reが存在する」では小難しいが、
「中年男への幼女の接近は、絶妙な距離感を表す呼称が存在する」と書くと、分かり易い。

その呼称が「おじさん」であり、抜群の安定感を誇っている。

何を言っているのか分からないと思うが、このゲームはその距離の変化を楽しむ仕様だ。
更に接近すれば当然不安定化するが、それが恋愛へと発展していくためには必須である。

つまり、「おじさん」呼称から名称で呼ばれるようになった先には――。 化学で説明すれば、
原子核中の陽子(+)は電子(-)と交じり合い中性子となって安定化する。 自然の摂理だった。

シナリオは、注文通りの展開が逆に心地よく、非常に癒されます。


※メグ√のみの点数。雰囲気が抜群に良い。時間をかけてゆっくり味わいたい(2011/03/06)。


2011/03/20追記
点数:キャラ+10点、シナリオ+1点、グラフィック-3点、音・雰囲気+4点
システム-1点、とまり木+1点。基本点70点から総計82点。

フィオナ。
彼女は一人で伝染病の撲滅に立ち向かう。
それが出来る権力があった。
しかし、恋愛感情との葛藤に負けてしまった。
それでも・・・。  ―ここからが重要なんだが、
彼女はその立場からでも活動をした。
ずっと見劣りはするけどさ。

自分の立場、状況、色々あって見劣りはするけれど、この1週間出来ることはやった。これからも続ける。