10年に一度の傑作
素晴らしいの一言ですね。
伏線、叙述トリック、シナリオの構成、キャラデザ 音楽 どれをとっても最高の一言です。
その中でも、もっとも素晴らしかったのが、叙述トリックですね。
最初から最後まで、よい意味で自分の想像を裏切っていただきました。
ノベルゲームをやり込んでいると、ある程度は序盤でも展開が想像できる方も多いと思います。
1個2個のミスリードならよく見られるのですが、
この作品は、常にミスリードの連続だったと思います。
プレイした方は、真夏編スタートの段階で答えが出たと思います。もう、間違えないだろうと。
あとは、どうやって残された伏線や、あの悲しい出来事をハッピーエンドに持っていくか、
たぶん そのことを考えながら終盤をプレイした方が多いと思います。
凛音よりリンネの事が気になって仕方なかったと思います。
凛音をリンネに重ね合わせていた方も多いと思います。
選択肢もあえてルート分岐がわかりやすいよう構成されていました。
しかしながら、実は違かった。
どこかではもしかしたらあの人かも。という考えはあっても
まさかねー だって、そうなると凛音とは父娘の関係になるでしょう。
さすがにその展開は・・ いままでの事を思うとね と思っていましたが。
まあ、グランドルートで明らかになりましたね。
(最後の4連選択肢の真ん中、見事にやられました。
チャート回収など、クリア後にやるべきでした。
傑作品を前に、作業などやってしまうとは・・と反省しております。)
私的には、玖音でよかったと、そうなってほしいと思ってもいましたので
結果的には満足でした。 真夏、真冬編の凛音はすこし可哀そうですがね・・。
初めに常にミスリードの連続と書きましたが、私的には、この場面が
一番印象的でしたね。
欲を出すなら、もうすこし尺があってもよかったかなと思います。
まあ、どうしても良作になればなるほど、どんな終わり方であっても
心に残るものが大きいので満足は出来ないというジレンマは抱えてしまうものですがね。
他には、ギャルゲーをやりつつ、しっかりと縦軸を組んでくれた点です。
そのギャルゲーすらも、多世界解釈の一環として伏線に絡め、
メインルートに繋げていた事も非常に良かったです。
因果律という言葉も出てきましたが、ギャルゲー路線である二人のルートにバットエンドが多いのも
まさにそのことを演出として証明した結果なのかもしれませんね。
凛音ルートはループ(輪廻転生)確定ルートなので、輪廻の終わりである
二人のルートは、非常に意味を持ったルートだったと思います。
(グランドルート後の冬編で輪廻は終わり、トゥルーエンドとなるでしょうが、
FDあたりでその過程を描いてほしいですね。)
まだまだ、良い所はたくさんあるのですが、長くなってしまうのでこの辺で。
しかし、ホントに感動しましたね。
正直、冬編のラスト、他のキャラはどうでもよくなりました。
悲しすぎます。 なんで・・・・・・悲しすぎるだろ、救われないだろこんなの・・ と思いました。
最後に、守備範囲が13~37 納得できました。
ネタではなく、そういう事だったんだな とネタにまで意味を持たせる作品の深さが感じ取れました。