読了後、様々な想いを喚起させてくれた作品。
…今自分が生きている世界というものは色々な犠牲の上に成り立っていて、その犠牲が山
のように積み重ねられた先には何も残らないのではないのか？とか、
…ゆめみのようなただ純粋なままの存在は、現実という全てを飲み込むような存在の前にはただ儚いものでしかないのだろうか？とか、
…人が描く理想というものは、ただ理想のままであり続けることに最も意味があるのではないか？とか、
…所詮、人の作ったものは人と同じ運命を辿ることなど出来ないのか？とか、
…こつえーさんの絵は、噂どおりぱんつはいてなかっ…、とか（笑）
とにかく、読み終わった後にこれだけの想いが頭の中でジェットコースターばりに駆け巡った作品はこれが初めてでした。全ては涼元さんの描き出す写実的でどこか切なげなテキストと、ある意味では理想郷の終わりを思わせるエンディングの賜物ですね。
AIRのSummer編でも味わった、作品の世界に自分自身が吸い込まれるような感覚をこのゲームでも味わうことができました。本当にこのライターさんは凄い。今後の活動に要注目ですね。