正直、目も当てられないごらんの有様だよを想像してたが、まあそこまで悪くない出来だった。ただ、5年前に発売した作品って言われても信じてしまいそうな古臭さがある(主にシステムやグラフィック)。
もう何年も完全新作出してないメーカーで、新作出す事にびっくりだったのだが思った以上には良い出来だった。
ただ、全体的にUIやヴィジュアル面で古臭い。2005年前後の作品と同レベルかそれ以下にも見えてしまう。この辺が耐えれないとかなりプレイが辛いんじゃないだろうか。
一体、いつから制作が開始されていた作品だか知らないけど、もっと早い時期に出てれば評価は変わったんじゃないかと思う。特に、2013年の5月は本数も多くてタイトル揃いの時に重なってるし。
売りの1つのエロシーンが動く事だが、ウゴツールを思い出した。懐かしい。
話自体は情報の小出しが上手いと思う。
序盤の導入部分から中盤あたりまでの流れは面白いが、終盤は少し力尽きたようにみられ、雑な印象が残る。特に、各キャラのルート分岐からのボリュームは相当少なく、消化不良気味。また、序盤から伏線の消化不足も感じる。主人公が真珠姫になってから、オープニングが流れて本番!序盤からと同じ文章量だったら…
伏線の消化不良と、メーカーの曲芸商法の傾向を考えると続編作る打算なのかもしれん。出来れば、こういうのはまとめてプレイしたい人も居るし、続編作る気なら最初からわかりやすいサブタイトルとか付けてはっきりさせてほしい。
共通部分が多いのは楽と見るべきか、ボリューム不足と見るべきか…細かいフラグや情報の管理も上手く差別化してくれればもう少し面白いんだが。
探索に2キャラしか選べないのは、4キャラ全てで作ってシナリオを差別化と調整が面倒になったのか…この辺も雑な印象。
3つ前までなら選択肢へ戻れるが、選択肢が多いのでQLoad、Qsaveの機能が欲しい。
いくつか不満点もあるが、前半はそれなりに楽しめた。
最初から期待してない分、良い意味で期待ハズレだったからか好印象な作品。
クリチャーとか出てくるわけだが、エロシーンは和姦物だしグロシーンも少ないし、その辺は中途半端な立ち位置に思うし折角出てくるのはもっと活かせば良かったのにとも。