あえて地雷を踏んでいくスタイル。地名や祭り、キャラの名前などが独特。ちょっと読みにくい+覚えにくい。世界観とCG(キャラ、背景両方)は素晴らしい。謳い文句に「~ハッピーエンドとは限らない」とあるが、エンディングは期待しないほうが良い。
攻略キャラは4人、エロが3×3+2。サブキャラは一切ナシ。
共通パート8割、個別2割。共通5時間前後、1度共通パート終われば別の選択肢でも直ぐに終わる。個別入っても共通の部分多く、終盤のパターンもほぼ同じ。
一番気になったのは、明確な季節や時期の類は出てこないのだが、「寒い」「寒ブリ」ってワードから設定だと冬になると思う。ただ、長期的な帰省や大学生って設定、特に背景から夏をイメージしてしまう。地名や祭りの設定は細かいのに、季節設定はちょっと適当な気がする。特に青々とした背景。
ついでに突っ込むと、立ち絵も薄着すぎるんじゃないかな。(特に菩乃花の立ち絵はサバゲ風じゃないんだからもう少しどうにかならないのか。せめて普段着がアレはやめようぜ)
戦闘シーンとかも、わりかし雑。適当にスクリプトつけてごまかしてる。あと、銃器、特に猟銃というショットガンじゃ普通1発でも当たれば…それと、住民が簡単に引き金引きすぎ。毎回コレじゃ何人殺してるんだwww
あと、根本的に20年毎に稜祁家の「男」殺してちゃ簡単に稜祁家の血は失われそう。何故、「稜祁家」なのか的な説明もなかった気がする。
20年前の回想シーンじゃ主人公は生まれてた、最低でも20+α歳になるはず、単純に考えると1年前に佳城を離れて大学生活を始めた設定と年齢に齟齬が生じる。そこに3つ下(主人公が1年前に高校を卒業したとする)の妹まで居るんだから、主人公とその親友たちは一体何歳なんだ…こんな簡単な部分の設定なんだがもう少し考えてくれ。
設定や世界観は悪くないし、言い回しや単語の類は上手いと思う。そしてCGも綺麗。が、なぜここまで点数、評価が低いのか。
前半は説明的な部分が多く、難しい言葉多いのもあって必然と単語を覚える作業になる。中盤の葵の事でミステリアスな雰囲気を作るも、分かりやすく、直ぐに終わる。終盤、個別入った辺りで祭りの詳細がわかってくるが、入ったらもう物語は殆ど終わってて結局何がなんだったかという印章。
この辺は、エロゲなんだから、エログロ、オカルティック部分や猟奇的な演出があればもっと評価も変わってそう。葵なんかはあの立ち位置なら凌辱シーン的はあっても。
終盤の盛り上げ方が雑。話の流れは攻略キャラ変わっても大筋は変わらず、最後で出てくる人が変わるだけという。
バットと両方のエンディングも雑で、無理矢理感が半端ない。こちらも攻略キャラ変わっても同じパターンで単調。妹の祥那のバットエンドに至っては賢者タイム過ぎるw
結局、ひっくり返すのが仕事とか言いながら影で文献などを漁っていた某菩乃花氏は車で駆けつけ、数人殴って終わり?物語のなかじゃ割りとパワーキャラで重要人物のはずだった気がするんだが…
総評
期待していたイメージとは大きくそれる感じではあるが、評価としては難しい所。
若干、過小評価されすぎにも思う。ある程度、前評価、覚悟があれば問題無い範疇にも思う。
全体的に不足してる箇所が多いように思う。設定や演出から、主人公とヒロインの関係とか、好意の移り方なども。
素材は良いが料理に失敗したパターンの1つか。