エロゲー史に残る超大作(3章までは)
fdが出るということで慌ててプレイ
評判は聞いていたので大きな期待をしていたのだが
それを裏切らずにむしろ期待を大きく飛び越えてくれた
時代劇や大河ドラマはあまり嗜まないので忠臣蔵の前知識はほとんどなかったのだが節々に説明があり楽しんでプレイできた。
ライターの忠臣蔵好きがシナリオの所々にあり忠臣蔵に興味を持つことのできる仕上がりになっており泉岳寺や赤穂義士祭に足を運んでみようという気持ちになった。
1周目が特に何かが起こることもなくすんなり終わったので今度は忠臣蔵が現代にタイムスリップするのではと期待していたのだがループすることになるとは。
ループ物は話の大筋が変わらないのが定石だからマンネリ化するのではと危惧していたのだが、違った角度から忠臣蔵を見ることができ飽きることなく進めることができた。
3週目の百花魁はループ物を活かした神の視点ならではでヒロインの魅力を引き出していておもわずニヤニヤしながらプレイしていた。
4、5周目は、、、、、、、、。
点数は
1章 90
2章 88
3章 92
4章 75
5章 70
の平均をとった点数にした。
個人的には昨今のエロゲーの不作や新ブランドの期待で後5点くらいはあげたかったのだがあまりにも5章がひどいのでこの点数にした。
竜頭蛇尾とはまさにこのこと。5章に関しては点数が付けられないくらいひどい。
伏線や辻褄合わせをすべて放り投げてご都合主義のどんでん返し。そこまでして忠臣蔵の46人やそれに関わる人達を生かす意味が正直理解できない。
3章までの忠臣蔵の気概や武士としての矜持はどこにいったのか。
エロスケの感想を見ると作者の意図を汲み取り4章5章を肯定するような感想が多かったのだが作者がそうしたかったとしてもあの結末を書くために1~3章をダメにしてしまうようなことは決して看過できないと思う。
特に日本壊滅だったりとか骸骨の武士とかしまいにはヒロインが空を飛ぶとかのハチャメチャをやったせいでシナリオ全体が安っぽくなってしまった。
現代に戻り墓参りに行って自分が江戸時代にいたことを裏付けるようなものがでてきてENDといったありがちだが分かりやすい終わり方にして欲しかった。
最後に先にも書いた通り不作のなか現れた新ブランドinreに期待するとともに新作の武士の鼓動を首を長くして待っていようと思う。