かなり高レベルでまとめられているSF感動巨編。自分の中ではここ数年の中で一番と言っても過言ではないシナリオ。シリアスな部分では本当に心臓が痛くなるほどドキドキし、感動的なシーンではほんとうに涙がだらだら出た。そんなシーンでもこまめにギャグを挟んでくるため、進めていくのが全く苦にならない。本当に素晴らしい作品でした。あえて問題を挙げるなら最初のOPまでの部分がほぼHシーンで構成されており、結構長いことでしょうか。ここを抜けるまでは結構な試練かもしれないです。ラストシーンへの布石とか色いろあるんですがどうしてもチョットだれます。
この作品のすごいところは見せ方にあると思います。
少しずつ真実が明らかになっていくのですが、
最初ははっきり示さずに少しずつ匂わせ、やっとの思いで部分的に明らかにしても、
真実を抱えたまま主人公は知らなかったこととしてシナリオが進んで行ったり、
とにかく不安を煽ったり興味を引いたりするテクニックがすごいと感じました。
そしてシリアスなシーンでも感動的なシーンでも構わず下ネタをぶち込んでくることで、
読み口を軽くしています。
嫌いな人は嫌いかもしれませんが、私は読みやすくなってよかったと思っています。
あと主人公が素晴らしかった。特殊なキャラなのにその特殊性を見事に活用し、
かっこ良く感動的に見せていました。
個人的にはいままでやってきたゲームの中でも3本指に入るくらいの名作だと感じています。
本当にやってよかった。