タイトル通りの世界観
まず、最初に今作は生命のスペアの名前の通り、
難病のヒロインがその病気を治すためには、心臓を移植するしかなく、そのスペアとして妹が作り出されたという設定のもと物語が始まります。
このゲームの一番の見どころは、それぞれの想いと家族の暖かさという点にあると思います
1.まずそれぞれの想いについてですが、
姉は自分が病気であることはどうしようもなく、妹を犠牲にしてまで生きていたいとは思っておらず、
妹には自分の未来を生きてほしいと思っています。
逆に妹は、自分は姉のために作られた存在で、命を姉へ渡すことが生まれてきた意味であると考えています。
その両者の想いが衝突するシーンは、お互いに譲れないものをぶつけ合っている人間味を感じ、感情が揺さぶられました。
その結果はゲームで語られた通りですが、結果よりもお互いの気持ちの変化がとてもスムーズに感じました。
急に変化するのではなく、明確なきっかけがあって変化したので、より感情移入することができました。
2,家族の暖かさ
これは主人公の家族とヒロインの家族の対比がとても良い比較になっていると感じました。
主人公の家は主人公の兄を両親が大事に思っており、主人公事態が蔑ろにされている
ヒロインの家族は家族みんながとても仲のいい
とてもよくある構成ではありますが、主人公の兄もヒロインと同じ病気で主人公の心臓を無理やりに奪おうとしたりしたが、ヒロイン家ではそんなことはなく、ヒロインの両親はどちらも選ぶことができず、葛藤することなど
こういった点からも家族の良さというのを明確に感じました。