CGがひじょーに美しくて色褪せない
市川さんの絵はお人形さんみたいな綺麗さとやらしい肉感があって好き。
シナリオは「権力者の死、後釜の座を奪い合う欲に塗れた連中、それを横から掠め取る主人公」って図式なんだけど、
主人公が、ちょっと頭の足りない情に脆い系ヤンキーさんが頑張って政治家秘書やってますって感じの人なので、
本来陰惨になるべきお話なのに微妙に明るい。これでいいのかと若干疑問。
テキストもネトネト感がなくてサラッと進む、どちらかといえば萌えゲーみたいなテキスト。別に悪くはないんだが。
攻略キャラも攻略キャラで、最初敵対的なのに優しくされたり強気に攻められるとコロッと靡いてしまう女ばかりだし、
ライバル男キャラが実はゲイだとか、舞台設定はシリアスなのにそれ以外が妙に軽いというかコメディチックというか。
あと分岐条件の選択肢が分岐ポイントから結構離れてたり、その選択肢で分岐する理由があんまり分からなかったり、
そういう諸々含めてなんかチグハグなところの多い作品だった。