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enkn_9905さんのドーナドーナ いっしょにわるいことをしようの長文感想

ユーザー
enkn_9905
ゲーム
ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう
ブランド
ALICESOFT
得点
88
参照数
796

一言コメント

cg、音楽、声は良かった、周回要素は...

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

イラストレーターで気になりOPの良さとBGMの担当がSprite Recordingsの方だったのが決め手で購入。当日から三日ほどかけてクリア。50時間でCGは95%ほど埋まった。以下ネタバレ感想


 ゲーム全体として最近のオタクが好きそうな要素がちりばめられてた。ビビッドな色合いとスタイリッシュなキャラデザイン、ペルソナシリーズを彷彿とさせるカッコイイUIなどはまさにそれに当てはまるだろう。自分がどちらかといえば最近のオタク寄りなためここは大きなプラス要素になり、また実際にプレイしていても目が疲れるということもなく終始視覚を満足させてくれていた。また色彩と合わせてエロCGの点については、これもほぼほぼ文句がない仕上がりであると言えた。好感度に準じて見ることのできる主人公とヒロインのエッチ、敗北or一定条件を満たすことで開放される敵による凌辱や調教もシチュ、肉感、精液表現ともに文句なしであった。
 次に音楽について。前述の通り音楽が決め手で購入したと書いたが、これは全体的にクラブサウンド寄り(というか劇伴の中にかなりモロなサンプルが大量に使われている)で普段聴いている音楽とも近く、作品にマッチしたサウンドでまさにこういう音楽を求めていたという感じであった、ラムネーションとかもそう。
 シナリオについてはあまり突っ込むことは差し控える、倫理的にヤバイ行為を雰囲気と勢いで押し切っているので。むしろそこに違和感を覚えないような作りになっていることは賞賛にあたいするだろう。実際にあまり気にならなかった。キャラ同士のかけあいにナユタとその周辺のキャラのやりとりは笑うところはあまりにないにせよ、キャラの息吹を感じた。あとナユタって亜総義(阿僧祇)の上をいくナユタ(那由多)って意味合いらしい、知らんけど。
 最後にこのゲームの唯一のマイナス要素であるゲーム性について。レベリングとかはそもそも好みが分かれるものであろう。自分はエロゲに紙芝居要素を強く求めているため本作の周回は途中から相当に苦痛に感じた。キャラ個別分岐のセーブデータを作った後も相当程度にレベリングや武器素材集めをしなければいけないのは時間の無駄とさえ思った(もっともセーブに関してはあらかじめレベリングをやりきらなかった自分にも問題があるのだが)。その他多くの方も述べているハルウリの作業感は正直さほどお金に困る場面も無くずっとハルウリをしてもいなかったため自分は気にならなかった。