本当にこれでよかったのか
まず本作をプレイする前に体験版を遊ぼうという人、あまり意味がないかなと思います。伏線は多数あるもののトゥルーに近づくにつれてそういうことか~となってきます。
ここからはトゥルーについての感想です。リアライブ開発コラム第2回(https://www.purplesoftware.jp/products/realive/interview/02.html)において「王道の物語」になるようにしたと湯氏は述べていますが、実際王道ではあると思います。最後に今までの伏線が回収されてそうだったのか~となる展開。オチもめちゃくちゃありきたりではないけどすごく奇をてらった感じでもありませんでした。ただ、このオチについてですが個人的には疑問が残ります。物語では現実の二葉は死に現実の体は一羽に臓器を提供することで完全な死を迎えています。そして主人公、および一羽はMR技術を用いることにより残留思念とでも言うべき二葉とその後もふれあっています。しかし本当にそれで良いのでしょうか?現実の二葉の脳髄が液体の中でプカプカ浮いていてそれがMRで出てくるというならまた話は別なのですが、この状態の二葉は生きていた頃の記録を元にしたデータに過ぎません。それは本質的に二葉と言えるのでしょうか?主人公や天才である一羽がその点についてなんの葛藤もなく受け入れている点には疑問符がつきました。
しかしエロ要素については文句なしです。克さんのいつものイラストに加え、今回参加したむちゃさんのイラストも個人的には好みでした。前作のあきおさんのイラストはあまり刺さらなかったので全体的な質には満足です。