自力クリアがやや難しいため没入感はやや損なわれた。が、それを差し引いても美しい読了感と続編への期待感を強く感じさせる良いシナリオだった
本作は「パラノイア」がテーマであり、それは心璽や心像のみならず、透子や玲人ですらもまた抱えているものであった。TRUEにおける『瑠璃の鳥』はそんな地獄の中からある意味では唯一冬子のみが自由になったことを表現しているし、また「妄執と狂気に至る愛」を描いた『カルタグラ』の登場人物である秋伍と和菜が新たな命を授かることも、本作のテーマと関連づけられるだろう