D.C.2の締めくくりと意図されて作られたことはわかるが、CGや立ち絵がそのスケールの大きさについて行けなかったように感じた
メモ
桜姫に関してはちぐはぐというかアンビバレンツな受け手の欲求が想定されていると感じた。音姫がいなくなった後に顕著だが、義之に対する好意が前面に出ている。勿論これは恋愛ではなく親子の親愛の情であることは明らかだが、一方でそれを非常に大きなものとして描くことで彼女の恋愛感情を排除している。殆どの女性キャラクターが主人公に好意を抱くようなハーレム空間が売りの本シリーズ（特にⅡはその傾向が強い）において、このような差配は読み手に安心感を与える面もあったのではないだろうか。
しかし一方で抑制的な面も見受けられる。桜姫は10歳頃のCGからして既に胸も大きめに描写されている一方で、局部は常に湯気で隠されている。この局部の隠蔽は言うなれば性的なまなざしの拒否ではないか。桜姫は恋愛感情を排することでユーザーを安心させつつ、一方でユーザーからの恋愛感情をはねのけている。