なかなか恋仲に発展しないもどかしい二人の恋愛模様をゆっくり見守る優しいお話
【キャラ・CG】
ヒロインは 速水綾希（お隣さんの幼馴染）の一人だけ。
CGは絵師：おりょう先生ですごく綺麗。CV : 桃山いおんさんの声もよく合っていた。
○ヒロイン特徴
・身長161cm、スリーサイズ87(E)/58/89、ショートヘア
・美少女系で笑顔が似合う、運動得意、家事得意、純粋素直、裏表が無く男女ともに人気。
・主人公に対してのみ からかい癖があり、気が置けない仲。恋愛に関してはかなり疎い。
万能な美少女ヒロインすぎるので、さぞや男子学生から告白されているかと思いきや、
主人公とヒロインの仲の良さが周知されすぎており、
「あの二人は付き合っている」と思われているため恋愛アプローチは受けたことが無い模様。
主人公とヒロイン以外にはサブキャラとして親友達と両母親がかなり登場する。（彼らは立ち絵なし）
事情を知っている彼らは「さっさと付き合えば良いのに～」とやきもきして見ており、
色々とおせっかいしてくれたり、成り行きを暖かく見守ってくれたりして良い立ち位置だったと思う。
【シナリオ】
異性として少し意識はしているものの、幼馴染としての仲良し期間が長すぎたため
恋愛対象としてみることができなくなっていた主人公とヒロインだったが、ある時、母親のワガママでヒロインの家に居候することになる。
突然の急接近により、今までよりずっとお互いを異性として意識してしまう二人。
このドキドキは果たして”恋”なのか、恋愛にかなり奥手な二人にはそれがよく分からない。
それを確かめるため、ヒロインの提案により二人は ”お試し恋人” として過ごす事になる、という話。
ゲーム期間：お試し恋人期間（プレイ時間2時間程度）～恋人になってから文化祭終了まで（プレイ時間3時間程度）
お試し恋人期間は、恋愛経験の無い二人が恋人っぽいことにトライして赤面しての繰り返し。
大きな山場のイベントは全くないが、初々しい反応を繰り返す二人を見ているとニヤニヤさせられる。
恋人になってからは、相変わらず気が置けない仲良し関係＋エッチなことにも積極的、という展開に。
ただエッチな展開を繰り返されるのではなく、親友達や母親との日常会話やイベントがしっかりあるのは良かった。
こちらも基本的に平凡で甘々なイベントの繰り返し、最後の文化祭イベントだけはかなり予想外で良かった。
【システム・攻略】
選択肢無し。シナリオとしては完全に一本道。
基本は主人公視点だが、ヒロイン視点に切り替わるアナザービューがかなり頻繁に入る。
これにより、主人公だけでなく、ヒロインも同じく恋に悩んでいる様子を見ることができたのはすごく良かった。
主人公がヒロインを攻略するというよりは、ヒロイン＝もう一人の主人公として 二人で恋を知り愛情を紡いでいく物語という方がしっくりくる。
【Hシーン】
肉質感のある塗り、ギリモザ仕様、しっかり挿入されている構図のCG、のため実用性はなかなかだった。
全7回（うち本番ありは6回）。概要は以下の通り。
(１)ヒロイン部屋で初夜 パジャマ、騎乗位
(２)ヒロイン部屋 学生服、パイズリ
(３)ヒロイン部屋 学生服、後背位
(４)お風呂 フェラ～対面立位
(５)リビングのソファー 私服(パーカー)、目隠し＆腕拘束、正常位～アナルH
(６)学校の部室 体操服、騎乗位
(７)ヒロイン部屋 (最後イベントの衣装)、フェラ～正常位
【総評】
全体を通して目立った悪い点は全く無い。一方で、とても驚かされたり感動させられたりする展開もほとんど無い。
ただただヒロインの可愛さを満喫するだけで、不安を抱かされる展開も、シリアス展開なども無い。
平坦な何気ない日常の中で、誰にも邪魔されること無くちょっとドキドキする生活を彼女と過ごす、というスローライフ的な作品。
ヒロインの見た目や性格が気に入り、「魅力的な彼女とのイチャラブを堪能できればそれでOK！」という人には
キャラゲーとしては満点の作品。私はこの観点でこの作品を購入したので非常に満足できました。
一方でシナリオに面白さを求めている人には、ありきたりで平坦な展開ばかりが続くのでつまらないと感じるかもしれません。