今年のクズ主人公枠はたぬきそふとではなくこっちらしい。ものすごく出来がいいわけではないが、事前情報で何か気に入るところがあれば楽しめる作品ではないだろうか。
◆主人公
同じ性欲まみれな主人公でも「めばえ」のほうは初々しさを感じるエロガキなのに対し、
こちらはそれぞれの娘に「大好きだぞ！」と言いながら中出しし続けるパパです。
4人いる娘のうち2人ずつと交互に生活するのだが、前半と後半でなんだか性格が違う。
前半は悶々としている中で、娘たちに振り回されながら関係を持ってしまう。
後半は「2人とセックスできたしもう2人も…！」という思いから落としに行く。
…と、まじめに考えるとなかなかひどい父親です。
◆エンディング
エンディングは各キャラのものとハーレムで5つ。ママンのEDは無し。
「マルチエンディングだがマルチシナリオでは無い」作品なので、
9割を占める基本シナリオが中心で、選択肢で好感度を決定してそこでEDが分かれる。
一昔前のエロゲですね。
特にこの構成については問題なかったものの、選択肢が多いせいか攻略が面倒。
◆テキスト
ものすごく面白いわけではないんですが、読みやすいですね。
主人公があんなでも、娘たちも一癖あるキャラでも、作品の雰囲気を悪くすることはない。
突飛すぎて引くギャグは少ないけど、基本的にギャグは失笑系。テキスト自体で笑う感じではなく、状況が笑える感じ。
それにしても、キャラがよく立つゲームですね。
前後半で娘2人という構成と、あえてほぼ共通シナリオとしたことが功を奏したのかと。
これにより、姉妹間の横の繋がりが出来て、かつ各キャラを掘り下げる余裕もできた。
最初のうちは登場人物の突飛な考え方について行くのがやっとでしたが、
最後の方ではむしろ突飛さが楽しみになるほどに。抜きゲーの楽しみ方としては間違っている気も…。
◆まとめ
可愛い娘たちのデレでニヤニヤしたければ比較的オススメ。
モラルなんて言うものは「一応」引き合いに出る程度なので、父娘ゲーということを忘れてただ可愛い4人の娘と楽しむのもアリ。
「最近のエロゲーは主人公の手淫描写もやるんだな」と感心したり、「毎日嫁さんとセックスしていて急にできなくなったらそりゃ娘だよな」とニヤニヤしながら主人公の動向を見守る楽しみ方もいいですね。