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dr.takさんの百合の花三重奏 ~私だけのアイドル~の長文感想

ユーザー
dr.tak
ゲーム
百合の花三重奏 ~私だけのアイドル~
ブランド
Shining Star Lily’s
得点
68
参照数
576

一言コメント

シリーズを追うごとにシチュの過激さこそ減ってきているようだが、それでも低価格の百合ゲーとして安定したエロさを提供できているというのは十分評価に値する

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

百合シリーズ第5弾は、再び舞台を栗谷女学園に戻しての少女たちによる三角関係モノ。
前作がこれまでの作品の中ではやや異色だったのに対し、今回はスタンダードな感じです。
特別変わった話ではありませんが、このシリーズらしさはよく出ていると思います。

ちなみに、今回の簡単なあらすじですが、
雛子とまりもは大の親友。彼女らの日課は大ファンのアイドル雪奈のラジオを聴いたあと、
電話でお互いに自らを慰める声を聞きあうというもの。
ある嵐の日、まりもの住む寮の部屋で2人はいつもの電話以上の行為に及んでしまうのですが、
そこに有紀と名乗る学園の先輩が部屋を間違って飛び込んできてしまいます。
この出会いをきっかけに、まりもは有紀に恋をしてしまいますが、有紀の正体はアイドル雪奈。
有紀のことを好きになってしまったまりもと、雪奈の大ファン雛子の関係や如何に……。
という、有紀(雪奈)を軸にした雛子とまりもの三角関係を描いています。

ルート分岐は他作品と同じように、ひとつの選択肢でルート直行というタイプですが、
分岐するエンディングは3本で基本的に全部ハッピー系。
基本的にというのは、あくまで主となるヒロイン視点でのハッピーという意味なので、
あるヒロインに極端に感情移入してしまうと、ルートによっては切なくなるかも。
まあ、三角関係を描いたストーリーなので、誰かが泣くのは当然といえば当然なのですが、
このシリーズの作品らしく3人(ハーレムっていうのかな……)エンドもちゃんとあります。
ただ、個人的には雛子×まりもエンドがないというのはちょっと不満でしたね。
2つの顔で登場し、雛子とまりも両者から想われる有紀の立場がなくなってしまいますが、
この親友2人のカップリングは見たかったところです……。

次にエロに関して。
回想数は17ですが、他作品と同様にちょっとしたイベントも登録されているので、
実際エロだけに限定すると回想の数より少なくなっています。
シチュは基本的に全てラブラブ系なのですが、有紀(雪奈)がやや強引に責めるという、
ちょいハード系のシーンも中にはあったりします。
まあ、全員の乱れっぷりは激しいので、エロさに関してはそこそこだと思いますが、
個人的にはシチュ自体もっとハードなものも欲しいかなーと思ってみたり……。

また、エロに関連して、声優さんの艶技が光っていますね。
ヒマリさんなどはいつも通り安定した艶技の上手さで、特に言うことはないのですが、
中でも特に良かったのは有紀役の加乃みるくさん。
某ブランドの学園催眠隷奴でもかなりいい艶技を見せていましたが、本作でもかなりエロい。
なんといっても上手いのはエッチシーンでのヒロインたちに対する言葉での煽り方。
シチュはそう大したことなくとも、この艶技だけでエロさが増していると思います。

以上、シナリオに関しては前作ほどの面白さは感じられませんでしたが、
元々エロメインということを考えると、こんなものかなという印象ですね。
これまでの作品が楽しめた人なら本作もそれなりに楽しめるのではないかと。
ただ一つ、どうしても気になったのは、一言コメントでkomaichiさんも仰っていますが、
立ち絵での雪奈のキャラ造形がちょっと……。
いくらなんでも顔が不自然に長すぎます、錯覚でもなんでもなくこれマジで。
一枚絵では普通なんだから、立ち絵でももう少し何とかならなかったものかと。
気にしないように頑張っても、気になってしまうレベルですからね……。
それを除けば、まあ、いつも通りには楽しめたんじゃないかと思います。