低価格にしては、シナリオやそれに伴うルート分岐がおざなりになっていないところが最大に評価できる
登場人物は4人、一応メインヒロインは瑞穂と丹菜の2人になるのかな。
学園の人気者瑞穂が後輩のロリ少女丹菜の過激なアタックを受け、
付き合うようになるのですが、教師の律子が2人の間に絡んできて、
その関係は思わぬ方向に進展する……というのが簡単なあらすじ。
分岐するルートは2本で、両者ともハッピー系の結末になっていますが、
片方のルートでは登場人物の1人初実が全く出てきませんので、
ストーリー的にはノーマルエンドのような位置付けになるのかな。
ただ、ルートによって話の展開が全く異なるというのは良いですね。
低価格でエロ中心の作品にしてはシナリオ的なお得感があります。
次にエロに関して。
……まあ、サブタイトルが「倒錯のピュア・ラブストーリー」ですから、
ただのイチャイチャ系な話ではないことくらい想像はつくわけですが、
エロに関してもややSM系に偏った内容になっています。
シチュ的には手や鞭を使ったスパンキング、蝋燭責めといったものから、
浣腸を使っての擬似腹ボテといったものまで、百合モノにしては割とハード。
回想も全部で20あるので、エロのボリューム的にも不満はありません。
キャラ的には瑞穂と律子がS、丹菜と初実がMに分類されますが、
瑞穂はあくまでも潜在的なSキャラという感じですね。
初実が出てくるルートでの瑞穂には、あまりSっ気は見られませんが、
律子に強制されて丹菜を責めるうちに段々Sに目覚めていくという描写は
個人的にもなかなか面白くて良かったと思います。
また、丹菜は公式のキャラ紹介では根っからのM体質とありますが、
初実に対しては積極的に責めっぷりを発揮するという面もあります。
ただ、魅力という点で瑞穂以外にあまりそれを感じられなかったのが残念でした。
さて、この作品、あくまで中心はエロですが、シナリオ面でも手抜き感はなく、
短いながらもそこそこしっかりした作りの話になっていると思います。
百合ゲーなので完全に好みが分かれるところかもしれませんが、
好みさえ合えば間違いなく価格以上に楽しめるんじゃないでしょうか。