ふぐり屋さんとはまた異なる方向性の百合モノ。百合モノ独特の美しさより、単純なエロさを求めるならばオススメ
ふぐり屋さんの『その花びらにくちづけを』がほのぼのイチャラブ系百合ストーリーだとするならば、
こちらはヒロインたちの関係やエロの内容まで、ちょいハード系の百合モノ。
まあ、ハードとはいっても昔のLIBIDO作品のように、変態的なエロスというわけでもありませんし、
ノリ的にもLIBIDOほど突飛であっけらかんとした感じじゃありません。
ただ、エロの濃さなんかでは、ふぐり屋さんのシリーズと比べるとかなり濃いと思います。
ストーリーはサブタイトル通りヒロインたちの微妙な三角関係を描いたものになっています。
芽衣と麻衣が2人で活動する、通称「百合の花探求クラブ」ただエロいことをするというクラブなんですが、
それを知らずに百合の花が好きな穂奈美という生粋のお嬢様が入部を希望してきたことにより、
3人の関係が微妙に変わっていく……というストーリーになっています。
凌辱的な描写も軽めとはいえあるにはあるので、恋愛関係というには些か倒錯的だとは思いますが、
それなりにヒロインたちの心理描写もあり、一応は百合モノとして話の筋は通っていますね。
次にエロに関して。
共通ルート(といってもそう長いわけじゃありませんが)こそ、ほぼ一方的に穂奈美を対象に、
芽衣と麻衣とで穂奈美をエロに目覚めさせていくという感じのシーンが中心になっていますが、
途中でハッピー系と堕落系のルートに分かれ、ルートによって若干エロの方向性が変わります。
まあ、ハッピー系のルートは、いうまでもなくイチャイチャ系のシチュばかりなのですが、
堕落系の方では芽衣と穂奈美の関係に嫉妬した麻衣が、電車内で穂奈美の体を責めたり、
バイブで穂奈美の処女を奪ったりと、軽い凌辱的な描写もあります。
軽いというのは、穂奈美がほとんど嫌がらないどころか、すぐに順応して感じてしまうため。
最後には芽衣、麻衣と穂奈美の立場が逆転してしまうほどの堕落っぷりですしね。
絵は穂奈美の顔がやや縦長すぎる気がしなくもないですが、個人的には悪くないと思います。
表情なんかは何気にエロいので、エロがメインの作品としては合っている気がします。
声は良くもなく悪くもなくですが、やはりヒマリさんだけがこなれている印象は受けましたね。
低価格でエロ中心の作品なので、ストーリー自体はそう大したものではありませんが、
何も知らないお嬢様が段々とエロにハマっていく様はそれなりに楽しめました。
男性は一切絡まない純粋な百合モノなので、好きな人ならプレイしてみてもいいんじゃないかと。
ただし「マリみて」のように華々しい美しさというよりは、単純なエロさが強調されているので、
百合ゲーに前者のようなノリを求める人には合わない可能性もありますのでご注意を