IG革命
エロゲとは面白いもので、ヒロインがしばしあり得ない喘ぎ声を発するものである。
「らめぇ」「ひぎぃ」などはその代表ではなかろうか。
しかし、アンジェリカあたりから、その代表が変わりつつある。
「いぐぅ」の流行である。
この作品はまさに「いぐぅ」のためにあるゲームと言っても過言でない。
そのバリエーションも、
「いぐぅうううううううぅぅぅ!」
「いく、いきます、いっちゃう、いぐぅうううううぅぅ!」
「いぐいぐいぐいぐいぐぅううううううぅぅ!」
など、実に豊かで、この手のバカ系エロテキストが好きな人にとっては楽しすぎる作品である。
そして、このテキストにして、声優陣も熱の入った艶技が光る。
特に良かったのは、ファンの贔屓目もあるが、やはり渚役のサトウユキ嬢。
いつもながら何かが憑いたように気合の入った「いぐぅ」艶技には惚れ惚れする。
なんでも、本人ブログによるとエロシーン中に出てくるげっぷの練習までしたそうな。
そういう細かい部分の頑張りにも声優魂を感じてならない。
また「あなたって本当に最低の屑だわ!」など、アンジェリカ様な台詞もあり笑える。
もちろん、同じアンジェリカでも出演していた風華嬢などを始めとする他の役者の艶技も素晴らしく、拍手を贈りたい。
芹園さんや歌織さん、草柳さんなどなどベテラン声優もサブキャラで出演しておりキャスティングだけでも非常に豪華。
さて、ここまで「いぐぅ」の感想ばかりしてしまったが、内容も抜きゲとしては最高クラス。
催眠モノということで期待していたが、期待を裏切らないエロさ。
簡単に堕ちるのが嫌いな人もいるかもしれないが、個人的にはあまり気にならない。
エロのシチュもかなり多く、様々なフェチズムを満たしてくれるのではないだろうか。
不満な点を挙げるとすれば、ただ一点アヘ顔である。
ON、OFF機能がついているという前評判だったため、もっと濃い感じを期待していたが、
アヘ顔というよりは虚ろ顔という感じ。
かなり期待の大きかった部分だったので、残念といえば残念なのだが、
それ以上に他の部分で満足させてくれたため、結果としては期待以上の作品となった。