りさを受け入れられるかどうかで分かれる作品
とにかくギャグのオンパレード。
登場人物全員がボケ&ツッコミ役
特にりさが激しく、彼女のギャグおよびメタ発言を受け入れられるかどうかで評価が完全に分かれると思われる。
受け入れられれば高水準のバカゲー。拒絶反応が出れば置いてけぼり感120%のオナニーシナリオ。
序盤でふるいにかけられるので、体験版で判断してから購入を。
以下、CG、シナリオ等の感想
-シナリオ-90pts
・共通ルート
とにかく全キャラが変人・変態のまごうことなきバカシナリオ。たまに「こいつうぜえええ!」と思うようなシーンだと、主人公がプレイヤーを代弁して的確に「うぜえええ!」と言ってくれるのはなかなかいい感じ
悲壮感は一切なくひたすら笑いに走っており、テンポも悪くはない。
ただ、ボケ→ツッコミを複数回連続で繰り返すところが多々有り、食傷気味になることも。
サブキャラ含め全員満遍なく見せ場があるので見てて飽きないタイプの共通に仕上がっているかと。
・個別ルート
各自それぞれギャグメインだがそれぞれに特徴がある。
碧里ルートはバカップル+若干シリアスと感動狙い。主人公がかなり紳士
夏芽ルートは初々しいカップル描写。主人公も初々しい
桜ルートはバカップル&天然。主人公も天然の気あり
りさルートはぶっ壊れ
推奨攻略順というほどのものは無いが、メタ発言が多発するりさルートは最後がいいかも。
どのルートもしっかりとひとつ飛ばさないサブヒロインが大きく関わって来るので、サブも攻略したくなるが、それはこのゲームの根本を否定しかねないので我慢。ハーレムも存在しない。
シナリオは全体的に、悪く言えばボリューム不足。よく言えば短くきれいにまとまっている。
-CG-80pts
背景CGの作りこみがハンパじゃない。
立ち絵もころころ変化するのでビジュアル的にも良い出来。
ただ、作りこみに力を入れすぎたのか、イベントCGは少なめで、ロケーションが変わっても背景CGは使いまわしというのが所々見受けられた。
とはいえ、必要最低限は用意されていると思われる。
イベントの1枚絵もクオリティが高いが、やはりボリューム不足感は拭えない
-BGM-70pts
OPの歌は秀逸。EDは個人的には並。
個別ルートの山場で挿入歌として扱われる演出は良。
ただ、通常のBGMはほとんど頭に残らない完全な並レベル
-キャラクター-85pts
全キャラクターしっかり個性(変態性)が立っている。
サブキャラ(主にひとつ飛ばさない関係のヒロイン)が攻略対象を食っちゃうんじゃないかと危惧したが
なかなかどうして、うまくメインヒロインを立たせる役に回っている。
Hシーンこそ無いが各ルートヒロイン2人とも言えるつくりだが、それでもメインは攻略対象のヒロインという感じで絶妙な采配をしていると思う。
ただ、1ルートダブルヒロイン的なシナリオのせいか、攻略対象が4人と少ないのは残念。
-Hシーン-75pts
抜きゲーではないが、一応の需要は満たしている。
シチュエーションはそこそこ多彩で、青姦、痴漢プレイ、学校、コスプレ、水着、風呂など
射精場所の選択は出来ないのでその分減点。
尺も若干バラバラだが、1シーンに差分除外して2~3枚のCGがあるのは評価できる
-総評-80pts
完全なバカゲー。
悲壮的な三角関係やすれ違いからの仲違いなどが一切存在せず、終始ライトな気分で楽しめたのは◎
ただ、全体的にボリュームが足りない。というか、もっと長く楽しみたかったというのが率直な気分。
攻略対象を増やすか、1ルートのボリュームを増やすかしてほしかった。
冒頭に記したとおり、ネタを受け入れられないと一気にクソゲーとなるので、人を選ぶ作品ではあるが
受け入れられれば間違いなく良質なお笑いゲーとなること間違いなし。
ちなみに筆者は、同じASa Projectの「アッチむいて恋」はネタを受け入れられずギブアップしたので、アッチ向いて恋のギャグとは路線が違うと思われる。
ファンディスクなどでひとつ飛ばさない恋愛がでるかかもしれないと期待。
純粋にこのひとつ飛ばしの設定で続編が出てもいいかな とも思う。